ERMENEGILDO ZEGNA “Blazer” Series
ブレザーのモチーフを象った
January 2021
photography jun udagawa
styling akihiro shikata
BLAZER(ブレイザー)シリーズは、そのクオリティのみならず、現代生活におけるさまざまなシーンにマッチした、機能性の高さも特徴だ。バッグ類からレザー小物まで、多くのアイテムが一度に発表された。エルメネジルド ゼニアがこのシリーズにかける意気込みが伝わってくるようだ。カラーはブラックのみ。左:トートバッグ W39×H40×D11cm ¥179,00、上中:ブリーフケース W40×H32×D11cm ¥239,000、上右:ボディバッグ W19×H30×D6cm ¥169,000、右下:クラッチ W39×H28.5×D0.5cm ¥109,000、下中:バックパック W38×H40×D11cm ¥239,000 all by Ermenegildo Zegna(ゼニア カスタマーサービス Tel.03-5114-5300)
エルメネジルド ゼニアといえば、最高級の素材と卓越した縫製技術で知られる、イタリアのクラフツマンシップの象徴のようなブランドだ。そのスーツやジャケットは、世界最高のクオリティを誇っている。そんな同ブランドから、新しいレザーグッズのシリーズが発売された。BLAZER(ブレイザー)である。
その名の通り、各モデルは、ブレザー(ジャケット)からインスピレーションを得てデザインされている。フロント部分のポケットは、ジャケットのパッチポケットやコインポケットを象ったもの(高級仕様である玉縁ポケット風となっている)。
手持ちハンドル部分のスリットは、ボタンホールに似せて作られたものだ。ポケットやボタンホールのエッジ部分には、ブランドを象徴する、ビキューナカラーのライニングを施し、アクセントとしている。
レザーグッズに、あえてジャケットのディテールを配した感性がおもしろい。クラフツマンシップを標榜するゼニアには、ぴったりの意匠だといえる。
使われている素材は、上質のグレインドカーフ。その質感は非常に良い。またレザー同士を縫い合わせる縫製技術も実に秀逸だ。クオリティの面においても、ゼニアの名に恥じぬ仕上がりである。スーツやジャケットとともに、同社を代表するコレクションとなっていくのは間違いない。
本記事は2020年1月24日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue32