ALCANTARA FEATURED ON NEW CZINGER 21C

ハイパーカーブランドのジンガーから
アルカンターラ仕様の「21C」が登場

July 2022

 

 メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアルブランド「アルカンターラ」とアメリカのハイパーカーブランド「ジンガー」は 2022年6月、英国のウェスト・サセックス州で開催されたモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて、アルカンターラでカスタマイズした内装を備えたモデル「21C」を初披露した。

 

 

 

 

 ジンガー・ビークルは、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点にハイブリッドのハイパーカーを製作するアメリカの自動車メーカーだ。2019年に起業家のケヴィン・ジンガーによって創立され、最初のプロダクトとなる21Cを発表した。世界限定80台の少量生産モデルで、AIと3Dプリンターを駆使してデザインされた有機的形状のパーツでシャシーを構成。乗車定員は2人で、縦方向に並んで座るタンデム式のシートレイアウトが用いられている。

 

 パワーユニットはV8ツインターボエンジンと2基のモーターの組み合わせで、最高出力は1250hpを発生する。一方、車両重量は1250kgに抑えており、0-100km/h加速が1.9秒、最高速が405km/hとアナウンスされており、米ラグナセカ・レースウェイでは「マクラーレン・セナ」のタイムを破り、市販車最速記録を樹立したという。

 

 

 

 

 素材であるアルカンターラは1970年代に日本で開発された人工スエードで、素晴らしい質感と優れた耐久性、耐摩耗性を併せ持つ。発色の良さや多くのバリエーションを持つことでも知られている。ラグジュアリー素材としてフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティなどのスーパーカーの内装にも数多く使われている。

 

 

 

 

 今回アルカンターラとジンガーのデザインチームが協業し、アルカンターラの特性を生かしたインテリアを開発した。シートは独自のエンボス加工によって六角形模様が浮き上がるような 3D 仕様になっているほか、ステッチやパイピングラインなどの手仕事も施されている。このユニークなコラボレーションを記念して、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと両ブランドのロゴを描いたアルカンターラ製バッグも特別に製作された。

 

 

 

 

 アルカンターラ社の会長兼 CEO であるアンドレア・ボラーニョは今回の発表に際し、以下のコメントを述べている。

 

「私たちアルカンターラと同様、技術、スタイル、性能を兼ね備えたジンガー・ビークル社のような、国際的かつ革新的な一流ブランドとパートナーシップを組めることを嬉しく思います。それはアルカンターラが100%メイド・イン・イタリーの品質とカスタマイズの実績において評価されているからだと思っています」

 

 クルマの内装として、もっともラグジュアリーな素材のひとつがアルカンターラである。そのことは、世界の超一流カーブランドが、こぞって採用していることで証明されているのだ。