A.LANGE&SÖHNE “Homage to Walter Lange”

ウォルター・ランゲ氏の功績を称える時計

December 2017

 1990年にドイツ・ザクセン州で「A.ランゲ&ゾーネ」の再興に尽力し、高級時計産業を復活させる立役者となった、ウォルター・ランゲ氏。時計師としての卓越した技術はもちろんのこと、人柄も素晴らしく、今年1月のジュネーブサロンにて訃報が届いた時、時計界に衝撃と深い悲しみを与えたのは記憶に新しいだろう。

 

 その功績を称えるため、A.ランゲ&ゾーネが「1815“ウォルター・ランゲ へのオマージュ”」を製作した。世界に1本しかないスティール・エディションと、イエロー・ホワイト・ピンクゴールドから成るリミテッドエディションが限定数で登場する。

 

 

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

スティール・エディション 世界限定1本

 

 

 

 ブラックエナメル仕上げのダイヤル上で、センターセコンドが歯切れ良く時を刻む、スティール・エディションは、ウォルター・ランゲ氏が理想とした時計のイメージを具現化した、ランゲ家の集大成ともいえる特別なタイムピースである。

 

 クラシックなデザインのシンプルな外観とは裏腹に、氏が好んだ複雑機構のひとつである“ジャンピングセコンド”の秒針など非凡な技術が組み込まれており、精密時計技法の教えそのものを体現している。

 

 公共の福祉に貢献していた氏の意向を反映して、時計はオークションに出品し、収益金は慈善活動支援のために寄付される。ウォルター・ランゲ氏という人物が二人として存在しないように、この時計もまた、唯一無二の存在なのだ。

 

 

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

ホワイトゴールドケース 世界限定145本

 

 

 新作の「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」は、製作本数限定のモデルである。ケースは3色あり、ホワイトゴールドは145本、ピンクゴールドは90本、イエローゴールドは27本のみ製作される。この異色の限定数は、ブランド設立から145年後の1990年にウォルター・ランゲ氏が商業登記し、会社再興の日から今日の新作まで27年の歳月が流れていることに由来している。

 

 

 

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

ピンクゴールドケース 世界限定90本

 

 

「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」のタイムピースには、二つの技術が搭載されている。サブダイヤルの小さな秒針が、6分の1秒刻みでインデックスからインデックスへと進むのに対し、センターセコンドのブルーの針が1秒ごとに軽快に進む“ジャンピングセコンド”。そして、2時位置にあるボタンを押すと、センターセコンドが停止したり動き始めたりする、“スタート・ストップ機能付きステップ運針式センターセコンド”である。

 

 ウォルター・ランゲ氏にとって、これらの機能は特別な意味合いを持つ機構なのだという。なぜなら、彼の曾祖父であるフェル ディナント・アドルフ・ランゲ氏が1867年に発明し、祖父のエミール・ランゲが実用化して懐中時計のマスターピースを作り上げたという、家族の歴史が息づいている機構だからである。

 

 

 

1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

イエローゴールドケース 世界限定27本

 

 

 いずれも、新開発されたムーブメントには、誕生年にちなんだキャリバー番号L1924が刻まれており、Ref.番号の上3桁の297は、誕生日の7月29日に因んでつけられている。ザクセンの名門時計師一族であるランゲ家の“偉大な遺産”ともいえる新作は、世界中のコレクターの垂涎の的になるであろう。

 

 

 

<1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”>

ステンレススティールケース

手巻き 40.5 mm

※2018年内のオークションに出品、収益金は慈善活動支援のために寄付。

 

イエローゴールドケース

ホワイトゴールドケース

ピンクゴールドケース

手巻き 40.5 mm 参考価格 各47000ユーロ(※ドイツVAT税込)

※2018年9月以降 発売予定

 

 

A.ランゲ&ゾーネ

TEL:03-4461-8080

HP:www.alange-soehne.com