Thursday, February 5th, 2026

H.モーザー、技術力と哲学を可視化した新作発表

 H.モーザーが新作「エンデバー・トゥールビヨン スケルトン」を発表した。あらゆる装飾を排し、機構そのものの美を露わにする同ブランドの哲学を極限まで突き詰めたタイムピースだ。

 40mmの5Nレッドゴールド製ケースに収められたフルスケルトンムーブメントは、光を取り込みながら立体的な奥行きを生み出し、ブランドの掲げる“見せるために削ぎ落とす”思想を体現。アンスラサイト仕上げのブリッジとプレートが現代的な緊張感を生み出す一方で、ゴールド仕上げのインデックスと針が温かみを添えている。

 6時位置には、ダブルヘアスプリングを備えたフライングトゥールビヨンが静かに回転。伸縮時の重心のズレを打ち消すことで精度と等時性を高め、審美性と実用性を兼ね備えたH.モーザーならではの機構美を実現した。

 機械構造をあえて“見せる”ことによって、時計の本質を問うこのモデルは、ミニマリズムを単なるデザインではなく哲学として昇華した、H.モーザーの新たな到達点である。

 

 

text: the rake