Saturday, December 2nd, 2023

トッズ グループがミラノ市庁舎のマリーノ宮の修復をサポート

 トッズ グループは、1861年以来ミラノ市の市庁舎として使われている16世紀の建造物、マリーノ宮の修復を支援することを発表した。この宮殿はスカラ座と相対する形でスカラ広場に面する、ミラノの象徴的な歴史建造物のひとつ。レオナルド・ダ・ヴィンチの像が真ん中に建つ広場は、多くの観光客が集まる重要な拠点であり、予約制で館内を見学することもできる。また無料のクラシックコンサートや絵画展が開かれることもあり、市民から愛される場所でもある。

 トッズ グループはこれまでもコロッセオやスカラ座の修復のために支援をしてきたが、今回修復が行われるのは、マリーノ宮の外部ファサード全面(5,300㎡強)と、柱廊玄関とロッジアがある中庭部分(2,200㎡強)。ディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長兼CEOはかねてから、イタリアの芸術と文化の存続と発展のため、民間企業も協力して支援することが必要だと話していたが、今回もその思いは継続する。

「支社があり、自分たちの活動拠点の一部であるミラノにとって、なにか重要なことができるのを大変嬉しく思うと同時にそれは必然的なことでもあります。他企業にも取り組みを呼び掛けたいと思います」と語る。今回の修復のためには250万ユーロの支援を予定しているが、さらに多くの資金調達のために、民間を巻き込んだイベントも予定しているという。

 修復工事は来年の春ごろ開始される予定。修復の完了までに15~16か月が必要となるが、約1年半後には美しく若返ったマリーノ宮が見られることになりそうだ。

 

 

text: miki tanaka