Tuesday, August 15th, 2023

徳島のホテルリッジに約30㎡のテラスを備えた新スイート「贅奏」が仲間入り

 徳島県の国立公園内、広さおよそ7万坪もの森の中に建つ「ホテルリッジ」は、全9室だけのスモールラグジュアリーホテルだ。すべての客室が鳴門海峡に面して建っているため、目の前に広がるのは海と豊かな緑、そして聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。時間の経過とともに、日々の疲れや緊張がほぐれていくのを感じるだろう。

 そんなホテルリッジに、今年5月、新たなスイートルーム「贅奏(ぜいそう)」が誕生した。もともと、二部屋だった客室を一部屋にリノベーションした室内で、120㎡というゆったり設計。広々としたテラスも備えているため、心地よい潮風を感じながら、部屋のミニバーにある地ビールや地酒を楽しみたい。

 滞在のハイライトであるディナーは、地元の旬の食材をふんだんに使用した日本料理のコース。会場となるのは、この新スイートルームに宿泊したゲストだけが案内される食事処「万里荘」の特別な個室のため、プライベートな空間でゆっくり堪能できる。料理に合わせる飲み物は、ソムリエに委ねるのが賢明だろう。日本酒や焼酎をはじめ、こだわりの梅酒やオリジナルワインまで幅広く提案してくれる。

 翌朝は、多くのゲストを虜にしてきた同ホテルの名物である、ボリューム満点の和朝食。丁寧にこしらえられた、数えきれないほどのおかずがテーブルいっぱいに並ぶ光景に、誰もが圧倒されるだろう。このホテルに泊まるために徳島を訪れたくなる、唯一無二の一軒である。

 

 

 

text yukina tokida