ダヴィンチの設計図をもとに製作した
置時計をドルチェ＆ガッバーナが寄贈

　12月1日、ドルチェ＆ガッバーナは、同社製作による置時計「キアラヴァッレ」をミラノのアンブロジアーナ図書館に寄贈し、そのお披露目を行った。1607年に設立されたアンブロジアーナ図書館は、書物を一般に開放して閲覧できるようにした最初の図書館のひとつであり、レオナルド・ダヴィンチのオリジナルの設計図や絵画、書簡などを数多く所有していることでも知られている。同館のフェデリチャーナの間に「キアラヴァッレ」は今後、常設展示されることとなった。

　今回、寄贈に至ったのは、この時計が、ダヴィンチが描いたミラノのキアラヴァッレ修道院の時計台の設計図を基に作られているため。結局のところは製造されることはなかった幻の時計なのだが、ドルチェ＆ガッバーナの時計職人が具現化。ダヴィンチの死からちょうど500年経った2019年にドルチェ＆ガッバーナが「アルタオロロジェリア（高級時計）」イベントを同館で行った際に発表された。ちなみにその設計図である「コーデックス　アトランティカス」も「キアラヴァッレ」と同じ部屋で展示されている。

　大きなラピスラズリの文字盤を備え、ホライタリカ（イタリア時間）、分、ムーンフェイズ、ジオセントリック理論によるゾディアックと太陽の動きの表示がなされたデザインは、同ブランドのもうひとつの腕時計「サンマルコ」にも連動している。

　今回の「キアラヴァッレ」のお披露目にちなみ、「レオナルド」や「サンマルコ」を始めとしたアルタ オロロジェリア コレクションの5本の腕時計も12月12日まで展示される。