Friday, December 11th, 2020
英国王室の歴史を
名画から紐解く展覧会
華やかな生活、ファッション、生き様で、今もなお世界中から注目される英国王室。その華麗なる王室の面々が描かれた肖像画から、人柄や歴史的背景に迫る画期的な展覧会「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」が開催中だ。
展示されているのは、テューダー朝から現在のウィンザー朝までの5つの王朝に描かれた作品の数々。世界屈指の肖像専門の美術館、ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリーが改修工事となるのを機に、これまでほとんど門外不出となっていた貴重な肖像画・肖像写真などが約90点も来日した。
注目の作品は多数ある。6人の女性と結婚し、2度の離婚、そして2人の妻や何人もの廷臣を処刑したヘンリー8世。17回の妊娠にもかかわらず、死産・流産、不慮の病気による夭折で後継に恵まれなかったアン女王。派手な女性関係に加えてギャンブルや飲酒が大好きで大食漢だったジョージ4世。『英国王のスピーチ』でコリン・ファースが演じた吃音の王ジョージ6世——。
もちろん、王室らしい華やかなファッションやため息の出るロイヤルジュエリーも見どころだ。美しい肖像画には、物語がある。ドラマチックでスキャンダラスな背景を知ることにより、英国王室の歴史を立体的に理解できるだろう。
(写真1枚目)
《ヘンリー8世》King Henry VIII by Unidentified artist, after Hans Holbein the Younger, Probably 17th century(1536) ©National PortraitGallery, London
(写真2枚目)
《エリザベス1世(アルマダの肖像画)》 Queen Elizabeth I (‘The Armada Portrait’) by Unidentified artist (c.1588) ©National PortraitGallery, London
(写真3枚目)
《アン女王》 Queen Anne by Sir Godfrey Kneller (c.1690) ©National Portrait Gallery, London
(写真4枚目)
《ジョージ4世》 King George IV by Sir Thomas Lawrence (c.1814) ©National Portrait Gallery, London
(写真5枚目)
《エリザベス2世》 Queen Elizabeth II by Dorothy Wilding, hand-coloured by Beatrice Johnson (1952)©William Hustler and GeorginaHustler / National Portrait Gallery, London
「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展」
会期:〜2021年1月11日(月・祝)まで 会期中無休
開館時間:10:00〜17:00(金曜日は~20:00。1月1日は〜17:00)
※最終入場は閉館の30分前まで。
会場:上野の森美術館 東京都台東区上野公園1-2
主催:ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー、フジテレビジョン、東京新聞、上野の森美術館
協力:ルフトハンザ カーゴ AG、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン
後援:ブリティッシュ・カウンシル
キュレーター:シャーロット・ボランド
日本側監修:熊澤 弘(東京藝術大学大学美術館准教授)
お問い合わせ:03-5777-8600(8〜22時)ハローダイヤル
※日時指定制(当日券販売あり)詳細は公式ホームページにて。