Thursday, August 8th, 2019

燃料革命となるか?
全世界注目の“水素燃料新技術”が発表

 2015年に水と軽油を融合した「エマルジョン燃料」を開発するなど、環境への負荷を考慮したエネルギー事業を行なうエネコホールディングスが、新時代を担う燃料を製造する革新的技術を発表した。水の電気分解の原理を進化・応用させたHHO(酸水素)ガスの生成装置「Eneco PLASMA R Hydrogen GAS」を開発したのだ。

 同社は化石燃料に替わる未来のクリーンエネルギーとして“水素”に着目。水素は原料調達の段階において環境への負荷が大きいことが課題となっていたが、独自開発した触媒によって電気をほとんど使用することなく、高濃度HHOガスを製造できるという。原料は少量の水で、水素を取り出したあとに水に戻すこともできる。二酸化炭素の排出もゼロで、資源の輸入や大掛かりな設備投資も不要の好循環型エネルギーとなる。

 この新技術によって水素燃料の価格は現在の3分の1以下におさえられる見通しだ。ちなみに家庭用の基準で考えた場合、約8リットルの水で1世帯の1ヶ月分の電気消費量と同等のエネルギーを賄うことができるという。既に海外からも注目を集めており、地球環境に優しい未来はすぐ近くに来ているかもしれない。

 

 

エネコホールディングス

www.eneco-hd.co.jp/