The Reverie Saigon, Travel with Vietnam Airlines

ベトナム航空で行く、ホーチミン随一のラグジュアリーホテル「ザ・レヴェリー サイゴン」Vol.2

December 2022

 

text YUKO FUJITA

 

 

 

 ベトナム航空での快適な空の旅をエンジョイしつつ最高のコンディションでホーチミン空港に到着したら、今回の宿泊先である「ザ・レヴェリー サイゴン」へ。

 

 空港からホテルまでは、「ザ・レヴェリー・サイゴン」の送迎車(ロース・ロイスやベントレー、メルセデス、BMWなど12台所有しているとのこと)にて約30分ほど。ベトナム名物である“無数のバイク”たちと仲よく並走しながら(と言いたいところだがスイスイ追い抜かれながら)フランス植民地時代の建物と高層ビルが渾然一体となって調和しているホーチミンの美しい街並みを眺めていると、アッという間にホテルに到着。

 

 

 

ベトナム随一のゴージャスホテルとの呼び声が高い「ザ・レヴェリー サイゴン」。

 

 

ザ・レヴェリー サイゴンは3台のロールス・ロイスを所有。こちらによる、シャンパーニュ付きのサイゴン・ディカバリーツアーも用意されている。

 

 

 

 ザ・レヴェリー サイゴンはベトナム随一のゴージャスホテルであると宿泊したことのある友人から聞いていたが、噂に違わぬ豪華絢爛さではないか! ホテル東南アジアの中でも近年とりわけ急激な経済成長を遂げているベトナムにおける最大の経済都市ホーチミンの、溢れんばかりの活力を象徴しているかのようだ。

 

 

 

1Fロビーからしていきなりこんな感じ。

 

 

 

 

 ホテルフロントは7Fにある。調度品、床や繊細なモザイクが施された柱の装飾も見事だ。モスクワのクレムリン美術館の内装も手がけたコロンボスティーレ社のソファ、今はなきフィレンツェのバルディ社が手がけたマラカイトの置き時計も。ソファは世界にふたつしかなく、もうひとつはマイケル・ジャクソンが所有していたとのこと。

 

 本来遠いはずの浮世離れしたゴージャス感に、フロントに上がって間もなく、ウェルカムドリンクのスイカジュースを飲んでいる時点で妙な親近感を覚えている自分がいる。この異世界に違和感を覚えない自分を不思議に思いつつ、期待に胸を躍らせながら、さていよいよ客室だ。

 

 

 

 

 ゲストルームがある上層階からはホーチミン市内を一望できる。手前はホーチミン歌劇場、奥がホーチミン人民委員会庁舎だ。反対側からはドラマチックに蛇行するサイゴン川を見渡せる。この眺望も、「ザ・レヴェリー サイゴン」の魅力のひとつだ。

 

 次に「ザ・レヴェリー サイゴン」が誇る素晴らしいゲストルームを見てみよう。各部屋はイタリアを代表するインテリアデザインブランドが手がけている。まずは、313㎡を誇る最も広いスイートルーム、プロヴァーシ社による「レヴェリー・スイート」から。

 

 

 

解放感溢れる豪華なリビングルーム。

 

 

マスター ベッドルーム。

 

 

ゲスト ベッドルーム。ベッドからの眺望に息を呑む。

 

 

同じくレヴェリー・スイートのリビングルーム。眼下には市内を蛇行するサイゴン川が広がる。

 

 

モザイクタイルと大理石が美しいマスター バスルーム。

 

 

 

 

 126㎡を誇る「デザイナー スイート」も負けず劣らず素敵な空間だ。こちらはプロヴァーシ、ヴィジオネア、ジョルジェッティの3社が手がけており、それぞれの部屋ごとに趣向が大きく異なっている。

 

 

 

プロヴァーシが手がけたデザイナースイート。

 

 

ローマのお気に入りのブティックホテルLeon’s Placeなども手がけたヴィジオネア社によるデザイナースイート。

 

 

高級家具の聖地であるブリアンツァのジョルジェッティ社が手がけたデザイナースイート。同じデザイナースイートでも、これだけテイストが異なると、部屋選びが一層楽しくなる。

 

 

 

「ザ・レヴェリー サイゴン」は2015年にオープンした。世界中のラグジュアリーブランドのブティックが並ぶ優雅なドンコイ通りとグエンフェ通りに面した39階建てのタイムズスクエア内に入っている。フレンチコロニアル様式のオペラハウス、世界で最も美しいとさえいわれている中央郵便局、ベトナム戦争終結の舞台となった歴史的な統一会堂、ホーチミン市博物館など、市内の観光名所はすべて徒歩圏内だ。高級ブティックでのショッピング、ファインダイニング(もちろん、フォーなどのストリートフードやおいしいコーヒーショップも!)を楽しむにも、大変便利なエリアに位置している。

 

 ホテルの部屋に籠っていたい気持ちを抑えつつ、夕食までのひとときは早速ホーチミン市内を散策することに。THE RAKEでお世話になっている海外の友人たちが来日した際は、ディナーはファインダイニングが定番だけれど、たまにローカルなモツ焼き屋に連れていくと、とても喜ばれたりするのと同じように、異国に来たらストリートフードは外せない。しかも、ベトナムにはフォーがある!

 

 

 

 

 早速フォー! 優しい味で、超ウマし! そして安し! ホーチミン滞在中、食事の合間に気合いで8食のフォーを食べました。フォーを食べまくるのは、ベトナム旅行の大きな楽しみのひとつだ。

 

 

 

外観はこんな感じ。でも味はピカイチ! ラグジュアリーとストリートの両極端を楽しむのがいい。

 

 

 

 フォーに満足して市内を散策してホテルに戻ったら、ディナーの時間までひと休み。と言いつつ、下層階のジムで軽く汗を流し、その足でホテル内スパのサウナに行ったら、時間帯も手伝って、途中から僕ひとりで優雅に独占。水風呂はなかったけれど、3セットくらい繰り返して、そのままリクライニングチェアで横になりながら、ウトウト。汗をたっぷり流してしっかり整ったところで、ディナータイムだ。

 

 オススメは、イタリアのベルガモ本店を筆頭に(ベルガモのリストランテにはヘリポートもある!)、スイスのサンモリッツ、上海にも展開し、全世界でミシュランの星を8つ獲得しているリストランテ「ダ・ヴィットリオ・サイゴン」だ。

 

 

 

 

 イタリアには100回近く行っているが、これだけゴージャスなリストランテにはおいそれとお目にかかれなるものではない。旅先でファインダイニングを楽しむ醍醐味は、まずこの高揚感を味わえることだ。

 

 

 

 

 アンティパストは「エッグ “ア・ラ・エッグ”  キャビア ロイヤル・オシェトラ」。フランスを代表する錚々たるグランヴァンがオンリストされているが、イタリアワイン好きとしては、個人的にイタリアの白ワインの最高の作り手だと思っているテルランのクオルツからスタートだ。

 

 

プリモピアットは「カニとミントとキャンディードレモンのリングイーネ」。色彩と盛り付けが大変美しい。

 

 

ちなみにプリモのスペチャリタはこちらの「ヴィットリオ スタイルのパッケリ」。

 

 

セコンドピアットは「地中海産ターボット(イシビラメ)のキャビア添え」。

 

 

 

 

 

 ドルチェは「パッションフルーツのセミフレード」。ディジェスティーヴォはパッシートで。夢のような世界である。旅行の初日というのは、意気揚々と街に繰り出す気満々なものだが、その気力をすべて打ち消す満足感にさらわれる。部屋に戻って夜景を眺めながら、フカフカのベッドで寝るだけだ。

 

 ちなみにレストランは他に、香港の2つ星レストランのシェフを招聘して非常に評判の高い広東料理の「ロイヤル・パビリオン」、朝食の場にもなっているオープンキッチンのフレンチ「カフェ・カーディナル」があるほか、1Fには48mのバーカウンターを誇る「ザ・ロング@タイムズスクエア」もあって、そちらもオススメだ。

 

 

 

広東料理レストラン「ロイヤル・パビリオン」。

 

 

「カフェ・カーディナル」。洗練されたフレンチを食すことができるほか、朝食の場にもなっている。

 

 

1階のバー「ザ・ロング@タイムズスクエア」。48mものバーカウンターが店内を射抜く!夕方になると、洒落たローカルや観光客で賑わい始める。ここでアぺするのも大いにアリだ。

 

 

 

 さて、せっかくのホーチミン、数日間滞在するなら、市内のファインダイニングも積極的に楽しみたい。THE RAKEがオススメするレストランは、ホテルから徒歩10分ほどの距離にあるAsis’s top50 Restaurantsにもランクインしている「An An(https://anansaigon.com/)」だ。市場や屋台が軒を連ねる通りに店を構えているところからしてセンスがいい。

 

 

 

露店が並ぶストリートに、ポツンと佇む「An An」。このロケーションが我々観光客には堪らない。

 

 

プライベートタイムだったので料理は撮り忘れてしまったが、食後に飲んだ「フォヒート」。確かにフォーのフレーヴァーが(笑)。

 

 

 

 

 

「ザ・レヴェリー サイゴン」が入っているタイムズスクエアは、夜のライトアップが大変美しい。先ほども書いたけれど、近くにはファインダイニングやおいしいベトナム料理店が点在している。ホテルのエントランスに面しているグエンフェ通りは地元の人々の憩いの場になっており、夜は若者や家族連れでいい感じに賑わっていて、東南アジアの大都市の中ではとても治安がいいように感じた。レヴェリーには家族でステイしている人が意外と多かったし、実際自分も小さな子供も一緒の家族旅行にも、「ザ・レヴェリー サイゴン」は最高だなと思った次第である。

 

 あ、そうそう。「ザ・レヴェリー サイゴン」のスタッフに教えてもらったフォーの店「Phở Minh」がとてもおいしかったので、オマケでご紹介。

 

 

 

 

 店の名前はPhở Minh(住所:63/6 Pasteur, Bến Nghé, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh)で、なんと朝6時30分~10時までのみの営業。「ザ・レヴェリー サイゴン」からは徒歩10分弱。

 

 

 

 

 うまし!

 

 

 

 

 滞在中は、もちろんベトナム料理もガッツリ食した。優しい味が日本人の舌に本当によく合う。ホテルでの優雅な食事と、地元のレストランでの食事を上手く使い分けられれば、ホーチミンのステイはより一層充実し、楽しく思い出深いものになるはずだ。おいしすぎるフォーを避けて通れないので、食事と食事の合間におやつ的にササッと食べて、次の食事に向けて早くおなかをすかせないといけないことだ(これは食べ盛りの男性だからできること? 食べ盛りといっても40代後半だが)。贅沢な悩みである。

 

 

 

「カフェ・カーディナル」の外にあるプール。プールサイドのチェアとテーブルはパトリシア・ウルキオラのデザインによるB&B。

 

 

デザイナーラウンジもまた美しい。

 

 

 

 今回のホーチミンでステイしたザ・レヴェリー サイゴン、ファインダイニング、ローカルフード、「東洋のパリ」と謳われるきれいな街並みは、すべてが最高だった。急速な経済成長を遂げている今日、1年後、2年後、ホーチミンの街はどう変容しているだろう。それをまた見守っていきたい気もして、また近々戻ってきたいと強く思ったのだった。ホーチミンへはベトナム航空ですぐ行けますしね。

 

 

ザ・レヴェリー サイゴンへの予約またはお問い合わせ先

LHW(リーディングホテルオブザワールド)

TEL.0120-086-230

 

 

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<ベトナム航空>

ベトナム国内線はハノイ、ホーチミンを中心に 22 都市、国際線は東京、パリ、シェムリアップなど世界 31 都市をカバーしている。日本路線は、東京・名古屋・大阪・福岡の4都市とハノイ、ホーチミンを結んでいる。羽田発を除く往路便は午前発で、ベトナムには午後の早い時間に到着。復路便は深夜発で日本には朝着のため、ウィークエンドトラベルも可能だ。昼間発着の羽田路線は日本国内での乗り継ぎが便利。グローバルアライアンスの「スカイチーム」メンバー。