CARL F. BUCHERER
オーセンティックな意匠が
多彩なスタイルを放つ
April 2021
text tetsuo shinoda
still photography jun udagawa
マネロ フライバック
“フライバック”とは、クロノグラフ計時中にリセットボタンを押すと、ゼロに戻って計測を再開するという高度なクロノグラフ機構のこと。1960年代の定番だった2カウンター式のダイヤルデザインで、レトロな雰囲気だ。左上から時計回りに:ゴールドケース×アリゲーターストラップでドレッシーに。自動巻き、18KRGケース、43mm。¥2,596,000/肌当たりのよいメタルブレスレットモデル。ダイヤルのブルーグレイが絶妙なニュアンスのカラー。自動巻き、SSケース、43mm。¥1,034,000 /クーズーストラップで味わい深く。自動巻き、SSケース、43mm。¥968,
中央スイスの観光都市ルツェルンにて1888年に創業した高級時計宝飾店、ブヘラ。風光明媚なルツェルン湖の湖畔に巨大な店舗を構えると、多くの観光客がスイス時計を買い求めた。さらに同社は高まるニーズを受けて20世紀初頭からオリジナルウォッチ制作に乗り出した。高級時計を数多く販売してきたため、顧客のニーズを巧みに取り入れることができたのだ。そして1960年代には、人気時計ブランドの一角として評価されるまでになっていた。
現代の時計ブランド「カール F. ブヘラ」は、ブヘラのオリジナルウォッチを発展させたもので、ブランド名は創業者に由来する。代表モデルである写真の「マネロ フライバック」は、1960年代から1970年代にかけてブヘラのオリジナルウォッチとして作られたクロノグラフをデザインのベースとしており、同社のルーツも楽しめるとあって非常に人気を集めている。
こういったレトロなデザインはタイムレスな魅力がある上に、「マネロ フライバック」の場合はケース素材やダイヤルカラー、そしてストラップなどのバリエーションも豊富なため、自分のスタイルに合わせたモデルを選べるのも嬉しいところだ。
スイスプライムブランズ
TEL.03-6226-4650
THE RAKE JAPAN EDITION issue39