THE RAKE DISPATCH: MAURITIUS

天国のように美しい島国、モーリシャス

December 2022

旅行パンフレットを食い入るように見つめる人にとって、モーリシャスはターコイズブルーの海、緑豊かな森、そして延々と続く白い砂浜に夢を抱かせる素晴らしい目的地だ。

 

 

by CHRIS COTONOU

 

 

 

 

 

 そこには世界から切り離された天国がある。日常から切り離され、常に太陽が輝いている場所、モーリシャスだ。冬を迎えた今、南国のリゾート・アイランドでの休日は、いっそう魅力的に映る。モーリシャスは恋人と、またはファミリーと過ごすのに、最適な島である。

 

 この島はプールサイドで寛ぐ以外にも、さまざまな愉しみがある。アジアとアフリカの影響を受けてそれぞれの文化が融合しており、幅広いエンターテインメントが用意されているのだ。ここでは、モーリシャスでのホテル、アクティビティ、ローカル・キュイジーヌについてのおすすめスポットをご紹介しよう。

 

 

 

 

 

<WHERE TO STAY>

 

 マラディヴァ ヴィラ リゾート&スパ(The Maradiva Villa Resort & Spa)は、THE RAKEの読者にとって第二の家のように感じられるであろうホテルである。モーリシャスの西海岸にある唯一の5つ星リゾートだ。超一流のホテルのみが参加できるザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールドのメンバーでもある。極上の高級料理や静かなホリスティック・スパ、プライベートビーチを堪能することができる。

 

 マラディヴァにはさまざまなアクティビティが用意されている。スキューバダイビングを楽しんだり、深海釣りツアーにチャレンジしたり……。料理教室に参加すれば、目新しいモーリシャスのレシピを身につけることができるだろう。すべてにおいて、モーリシャスでの時間を100%楽しむことができる。

 

 

 

 

 

<WHAT TO DO>

 

 豪華なリゾートに閉じこもっているのもいいが、島の魅力を発見するために積極的に外に出てみよう。モーリシャスの自然は驚くほど豊かで、国立公園の散策や海洋生物との触れ合いなど、やるべきことは数多い。

 

 マラディヴァに頼めばドルフィン・スイムもアレンジしてくれる。周囲の海は透明度が高いので、一生の体験となるだろう。世界で最も美しい植物園のひとつといわれるシール・セイウッドザーギュール・ラングーラム植物園には、珍しい熱帯植物がたくさんあり、その多くは今でも薬の原料として使われている。

 

 より自然とのふれあいを求めるなら、国立公園を訪れることをおすすめする。カゼラネイチャーパークではアドベンチャーアクティビティを楽しむことができる。ブラックリバーゴージズ国立公園ではたくさんの野生動物を見ることが可能だ。ヘリテージ・ネイチャー・リザーブでは四輪バイクをレンタルして、サトウキビ畑から滝まで、刻々と変化する風景を楽しむことができる。

 

 ウォータースポーツや水上アクティビティの選択肢も豊富だ。モーリシャスは、エンゼルフィッシュやエイなど、特定の魚種が保護されていることから、スキューバダイビングの天国でもある。これもホテルを通じてブッキングすることが可能だ。

 

 もし、あなたが陸上派ならば、南西端に位置する半島、ル・モーン・ブラバンへ行くことをおすすめする。海岸からすぐのところにあるこの山には洞窟がたくさんあり、ガイドを雇ってアドベンチャー気分が味わえる。ここはユネスコの世界遺産でもある。かつて奴隷制から逃れてきた人々が住んでいたこともあり、島の歴史を理解する上でも重要な場所なのである。

 

 

 

 

 

<WHERE TO EAT>

 

 モーリシャスは、インドとアフリカを中心とした世界各国の人種のるつぼだ。そのため、食文化にはこれらの民族とその伝統が反映されている。

 

 島の北部にあるラ・ペスカトーレ(La Pescatore)は、地元シェフによる高級レストランで、最高のワインセレクションを揃えている。また、バラクラバには知る人ぞ知るシャトー・モン・デジール(Chateau Mon Desir)という宝物のようなレストランがある。トリュフとワイルドライスのミネストローネ、インド洋のロックロブスターのカレーなど、フランスの影響を受けた料理を提供している。

 

 ミシュランの星付きシェフがいる島で唯一のレストラン、タパサケ(Tapasake)では、彼のルーツであるスペインの影響を受けたパン・アジアン的な料理が味わえる。ラグーンの上に建つ高床式の茅葺き屋根の下で、月明かりに照らされながら楽しむ食事は、この上なくロマンチックだ。

 

 モーリシャスは、まさに「息を呑むような」島である。この地を訪れることは、間違いなく一生の思い出となるだろう。