RALPH LAUREN “Fresh Navy”

心機一転、紺を着る

April 2024

photography tatsuya ozawa

styling akihiro shikata

 

 

すべてのアイテムを紺でまとめたフォーマルの例。シルク製フラワープリントのショールカラー・ジャケット ¥834,900、シルク51% リネン49%のシャツ ¥79,200、ベルベット スリッパ ¥151,800、その他はすべて参考商品 all by Ralph Lauren Purple Label

 

 

 

 昔から、紺は男の装いの基本色である。しかしながら……。

 

「ネイビーはクラシック過ぎて、ここ何年か遠ざかっていました。よく袖を通していたのは、グレーや黒ばかり。そういう“気分”だったのです」

 

 そう語るのは、本誌Issue57のPOCKET GUIDE(P96)にも登場している売れっ子スタイリストの四方章敬氏である。トラディショナルな装いをモノトーンでまとめるのは、メンズ・ファッション界全体のトレンドでもあった。

 

「でも、今シーズンのラルフ ローレンの展示会で目にしたネイビーのルックには、久々に心がトキメキました。同じネイビーでも、スエードやシルクのジャケットなど、今まで紺色が使われなかったような素材で作られたアイテムが数多くリリースされていたのです。しかもさまざまなトーンが揃えられていた。これは新鮮でカッコいいなと思いました」

 

 四方氏に昼と夜をイメージしたコーディネイトを組んでもらった。同じネイビーでも、素材が違うとガラリと表情が変わる。アイテムはトラディショナルなものばかりだが、マテリアルとカラーの妙で、ここまで新鮮な印象となる。

 

 ラルフ ローレンの店頭にて、巨匠が繰り出したニュー・ネイビーの世界を観賞してみていただきたい。

 

 

スエード製トラッカー ジャケット¥584,100、リネン70% カシミア30%のニット ¥206,800、シルク・スカーフ ¥49,500、ホワイトのリネントラウザーズ ¥92,400、エスパドリーユ ¥75,900、サングラス参考商品 all by Ralph Lauren Purple Label