TOD'S AND THE MOST EXCLUSIVE GOMMINO EVER MADE
最もエクスクルーシブなゴンミーノ
“トッズ”
July 2020
トッズの最もラグジュアリーで、アイコニックなドライビング・シューズ“ゴンミーノ”がTHE RAKEで限定発売された。
by ryan thompson
ファッションやスタイルに、少しでも興味のある人に“トッズ”と言えば、その人が何を考えているかを、当てることができるだろう。なぜなら、彼らの心の中に、瞬時に浮かんでくるイメージは、ゴンミーノのドライビング・シューズであることは、疑いようがないからだ。
おそらく世界で最も人気のあるスマート・カジュアル・ローファーのデザインは、ひと目でそれと分かるものだ。
THE RAKEは、ミラノのスピガ通りにあるトッズのフラッグシップ・ショップに招待され、ゴンミーノのエクスクルーシブ・コレクションを見に行ったのだが、これは本当に特別なものだった。このスペシャルなゴンミーノは、ハンドペイント仕上げで、豊かなニュアンスのあるパティーヌ技法で彩られているのだ。
この希少なゴンミーノは、これまで知る人ぞ知る存在で、ミラノのフラッグシップ・ストアでしか手に入れることができなかった。それがいま、THE RAKEのウェブサイトで手に入るのだ。
トッズの最高級の素材とデザインへの感謝の気持ちを込めて、インキーブラック、ネイビー、オーカーブラウンの3色展開で限定数を販売している。
BLUE HAND-PATINATED LEATHER GOMMINO DRIVING SHOES $ 597(40% OFF) |
BROWN HAND-PATINATED LEATHER GOMMINO DRIVING SHOES $ 597(40% OFF) |
BLACK HAND-PATINATED LEATHER GOMMINO DRIVING SHOES $ 597(40% OFF) |
多くの点で、トッズのコレクションは、ブランドの歴史へのオマージュであると同時に、伝統的な美学を現代の基準で再構築したものだ。オリジナルのブランド名(J.P.TOD’S )の一部であるJ.P.モノグラムは、今ではトッズのクラフツマンシップの象徴となっている。アッパーに控えめに刻印されたモノグラムは、着用者が最高のものを“知っている人”であることを示している。
トッズが70年以上前とまったく同じ方法で加工しているレザーは、ブランカドーロの工場で、専門の職人によってハンドカットされ、一針一針縫製されている。使われている革は、最高のタンナーから細心の注意を払って仕入れたもので、わずかな傷やダメージも許されない。
バフがけされた革表面に特別なクリームを塗り、そのまま24時間放置される。その後、職人が2回目のバフをがけ、革を元の状態に戻すことで、革に独特の表情を与える。その後のブラッシングで、最終的な表面の色が決められる。
最後に、数日かけてクリームを何層にも重ねてから、カッティング・テーブルに向かう。ここでは、何十年もの経験を持つ熟練した職人たちが、木型の上に置かれた革を手作業で縫い合わせ、世代を超えて受け継がれてきた知識の、集大成とも言えるものが作られる。
構造部が完成した後は、革の色が引き出されるように、手作業でブラッシングされる。これが、トッズ・ゴンミーノのひとつひとつをユニークなものにしているパティーヌ作業だ。
133個の突起のための穴あけから、複雑なハンドステッチまで、100以上の工程を経て作られたゴンミーノは、現代のラグジュアリー・ブランドにおける、最高のクラフツマンシップを提供している。
1980年代にドライビング・シューズを普及させたのはトッズだが、このスタイルは60年代にまでさかのぼる。当時、ドライビング・シューズは富裕層だけのものだったが、トッズグループ会長、ディエゴ・デッラ・ヴァッレは、このスタイルのシューズが紳士の定番となることを見抜いた。そして、より手頃な価格でありながら、同じように高級感のある製品を提供したのだ。
それはすぐにトッズの代表作となり、今日のブランドの代名詞となっている。
ゴンミーノが人気なのもうなづける。ローファーとしてのクラシックな形を守っているが、モカシンのような履きやすさがあり、スマートカジュアルの装いに最適なのだ。
今回紹介するトッズのコレクションは、メインラインとは異なる提案をしている。隅々までプレミアム感が漂い、レザーはハンドペイントされているので、同じ色合いはない。
どの色を選んでも、クラシックなネイビーやチャコール、あるいはニュートラル・カラーのスーツをシックに着こなすことができる。伝統的な靴が不要になる夏の間、特に便利な存在となるだろう。
エレガントで快適、地球上でこれ以上のスマート・カジュアル・ローファーはないだろう。しかも今、あなたはそれを買うために、ミラノに飛ぶ必要はないのだ。