NEW LEXUS LS DEBUT

日本の美意識、
その頂点 新“レクサス LS”

Saturday, February 27th, 2021

新しいLEXUS LSにはこの国のアイデンティティが生きている。

「プラチナ箔」や「西陣」などの伝統美を取り入れ、LSの原点である乗り心地と静粛性をとことん追求したのだ。

 

 

text tatsuya kushima

 

 

 

New LEXUS LS

LEXUS LS500h 2WD F SPORT 全長×全幅×全高:5,235×1,900×1,450mm、ホイールベース:3,125mm、車両重量:2,260kg、動力源:3.5リッターV6+モーター、最高出力:エンジン220kW(229ps)@6.600rpm+モーター132kW(180ps)、最大トルク:エンジン356Nm@5100rpm+モーター300Nm、ギアボックス:マルチステージハイブリッドトランスミッション、リチウムイオン電池搭載、駆動方式:FR、定員5名、¥13,510,000 Lexus(レクサスインフォメーションデスク Tel.0800-500-5577

 

 

 

 コロナ禍において日本の“内側”をもう一度見直す。海外に足を運べない状況においてそれは至極自然なことかもしれない。事実インバウンドという名のもとに足が遠のいてしまっていた観光地は賑わい、新たな観光名所も生まれた。プロダクトもそう。日本製品が見直されている。

 

 今回改良された新型LEXUS LSの資料を見ていると、そこにも“ニッポン”があることを知った。グローバルブランドであるLEXUSだからこそなのか、この国のアイデンティティが生きている。

 

 具体的には「プラチナ箔」と「西陣」。LSのインテリアにこれらが採用されている。確かこれまでも切子カットガラス技術などが使われていたが、そのシリーズといったところだろう。日本の美意識に基づいて工芸技術を工業製品に取り入れ広く知らしめているのだから恐れ入る。

 

 実は今回の改良のコンセプト自体がそうで、新型では「原点回帰」がテーマとなった。それは1989年に遡って、初代LSのどこが高く評価され広く浸透していったのかという点の再確認。つまり、それが乗り心地と静粛性というわけだ。そもそもトヨタ自動車が得意としてきた分野である。今回も富士山麓をテストドライブしながらそれらを実感した。木立の中を駆け抜けるLSのキャビンは外界とは遮断された空間。自分だけの世界を演出してくれる。

 

 

クーペライクでスタイリッシュなエクステリアデザインに高級サルーンとしての空間が備わるLS。内外装を「月の道」という自然界の神秘的な情景をモチーフにするなど手の込んだ仕上げを行っている。また、小型3眼ヘッドライトユニットとリアコンビネーションランプもデザインを変更。見た目で新しさを感じられる工夫がされている。

 

 

 

 ということで、新型LSはより乗り心地がよく静かなキャビンとなった。それはまさに高級車本来の姿といっていいだろう。そしてそこに前述した日本の工芸品が備わる。職人たちの手による匠の技の産物だ。

 

 LSはフラッグシップモデルだけにニュースは多い。安全装備、自動運転、インターフェイスに関する進化は見逃せない。が、ここではやはり“美”に注目したい。LSのドアを開けると目に飛び込んでくる日本の伝統美は、他の国のクルマでは味わうことはできない。

 

 

 

本記事は2021年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue38