NEW DEBUT! MITSUI OCEAN FUJI

至高のおもてなしを携えた日本発の新規クルーズ船がついに就航

January 2025

商船三井クルーズのラグジュアリー船「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」がついにそのベールを脱いだ。上質なサービスと充実した設備で、海の旅に新たな扉を開く。

 

 

text yukina tokida

 

 

全229室、全長約200m、総トン数は約3万2000トンと小さめ(世界では20万トン級の大型船も多い)であるため、航路によっては関門海峡を通ることも。写真は12月のデビュー航海時、横浜の新港ふ頭客船ターミナルにて。

 

 

 

 2025年、クルーズ業界は新たな黄金期を迎えようとしている。個性溢れる新造船の誕生や外国客船の日本就航、サービスの多様化が進み、老若男女を問わず多くの人々を惹きつけているのだ。そんな中、注目すべき船のひとつが2024年12月に登場した「三井オーシャンフジ」。1990年のデビュー当時から食とサービスの質の高さに定評のある「にっぽん丸」で知られる商船三井クルーズが手がけたラグジュアリー客船だ。

 

 この船の魅力のひとつは、海外の寄港地を必ず含んでいること。今年は、宿毛や韓国の済州島を8日間で訪れるプラン(大人1名¥577,000〜)から、石垣島や那覇、アジア21都市を66日間で巡るプラン(大人1名¥4,700,000〜)まで幅広くラインナップされている。

 

 客室は全室スイートのオーシャンビュー。広々としたバスタブやダブルボウルの洗面台も完備し、一流ホテルのように快適な滞在を叶えてくれる。しかも上位5タイプの客室には専属のバトラーサービスや特典もついてくる。基本的に船内のドレスコードはカジュアルだが、乗船した夜のウェルカムパーティなどではセミフォーマルが指定される場合も。ドレッシーな装いも用意して、船上でのドレスアップを存分に楽しみたい。

 

 

日本を代表するフレンチシェフ三國清三氏が監修した、スペシャルダイニング「北斎 FINE DINING」(有料・予約制)。コースメニューで、前菜とメインは好きなだけ注文可能。メイン料理のひとつは「和牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ風」。

 

 

生バンドによるライブ演奏に合わせてダンスも楽しめる「オーシャンクラブ&バー」では、ジンやウイスキーのラインナップが充実。日によっては多彩なクラフトジンを揃えたカートも登場する。お気に入りのマティーニを見つけたい。

 

 

 

「三井オーシャンフジ」の魅力はダイニングにもある。船内には、気軽に楽しめるブッフェから旬の食材を生かしたフルコースを堪能できるスペシャルダイニングまで、7つのレストラン&バーやラウンジが揃う。総料理長には「にっぽん丸」で長年腕を振るった中山勝利氏が就任。しかも一部ダイニングは、日本が誇るフレンチの巨匠、三國清三氏が監修するという豪華さ。旅の醍醐味でもある“食”が、船での時間をより特別なものにしてくれるのだ。

 

 エンターテインメントも充実。最上デッキではやさしい潮風を感じながらパターゴルフやシャッフルボード、卓球が楽しめるほか、船内には囲碁や将棋、ボードゲームで遊べる専用の共用施設も用意されている。さらに、ダンスショーやバンドの生演奏、落語の寄席、有名歌手のコンサートなど、多彩なプログラムが一日中催されており、サウナやスパ、露天ワールプールといったリラクゼーションスペースやフィットネスセンターも完備している。

 

「三井オーシャンフジ」は、細やかで温かいおもてなしと上質な空間を提供する船だ。船上から眺める日の出や寄港地での出合いを通じて、心に残る特別な旅の思い出をつくってみてはいかがだろうか。

 

 

最上グレードの客室「MITSUI OCEAN スイート」(82.4㎡)では、大海原を望みながらガラス張りのサンルーム(左)でバスタイムを楽しめる。リビングルームにはゆったりと座れるソファや、部屋での食事も満喫できるダイニングテーブルを完備。上位5タイプの客室については、バトラーサービスも無料で提供される。

 

スパ施設や屋外ジェットバスも充実



ジェットバスとプールを備えた「プール湖畔」(上)や、サウナや温熱ベッドがある「スパ&ウェルネス木霊」(下)といったリラクゼーション施設も充実。マッサージセラピーだけでなく、ヘアカットや歯のホワイトニング、ネイルサービスなども受けられる。プールサイドにはレストラン&バーもあり、軽食やドリンクを楽しめる。

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