MEET THE CHOPARD ARTISANS
芸術を生み出す職人たち
August 2024
人々の心を豊かにする時間には、美しい時計が必要である。だからショパールは、美しい時計を作るために職人を尊ぶのだ。
text tetsuo shinoda
優れたマニュファクチュールであるショパールは、グランドコンプリケーションも得意としている。しかし多くの微細なパーツで構成される複雑時計を制作するためには、卓越した技術を持つ職人が必要になる。
1860年に創業した歴史ある時計ブランド「ショパール」だが、1963年に宝飾業を営むショイフレ家が経営権を取得してからは、時計と宝飾のラグジュアリーメゾンとしてさらなる発展を遂げた。
ショパールは美しい時計も宝飾も、職人の手仕事がなければ生み出すことはできないことを知っている。メゾンの職人たちは研鑽を積み、美意識を表現するために努力を重ねている。そのためショパールでは、時計師はもちろんのこと、ゴールド鋳造やフルリザンヌ彫り、エナメルなど多岐にわたる専門職人たちを「MAINS D’ART(その手で芸術を生み出す職人たち)」と称して敬意を表す。
エナメル職人がガラス質の釉薬を金属板に塗って焼成。
「 L.U.C クアトロ スピリット 25」は、ショパールの美意識と職人技を感じることができるモデルだ。1本の針は分針で、6時位置にあるのがジャンピングアワー。大きな余白を生かしたダイヤルはグラン・フー・エナメル製で、丁寧な手仕事ならではの柔らかなニュアンスを楽しめる。もちろん、職人技から生まれるムーブメントCal.L.U.C 98.06-Lの美しさも特筆すべきもので、ジュネーブ伝統の時計技法を用いていることを証明するジュネーブ・シールも取得している。
卓越した職人たちの手仕事があるからこそ、心を満たす時間を刻む、素晴らしいショパールの時計が生まれる。多くの職人技によって作られた「L.U.C クアトロ スピリット 25」は、その真髄に触れることができる“総合芸術”である。
ゴールド素材は自社で職人により鋳造。透明性のあるトレーサブルな制度に従い調達されたエシカルゴールドを100%使用する。
左:拠点を置くフルリエの伝統装飾「フルリザンヌ彫り」の職人がムーブメントに彫金する。右:ムーブメント装飾職人が使用する道具の数々。
小さなパーツを組み込むグランドコンプリケーション組み立て職人は、何よりも根気と集中力を求められる。
時計の研磨専門の職人が、ポリッシュやサテンの仕上げを施し、メリハリのある輝きを生み出す。
2024年新作に見るアルチザンの息吹
L.U.C クアトロ スピリット 25
ワンハンド&ジャンピングアワーの個性派ウォッチに、今年はグラン・フー・エナメルによるブラックダイヤルが登場。インデックスなどの主張は控えめに徹しており、エナメルの質感を楽しめる。搭載するCal.L.U.C 98.06-Lは、大きなプレートにコート・ド・ジュネーブ仕上げを施している。4つの香箱を搭載し、パワーリザーブは8日間を誇る。ケース、文字盤、ムーブメントなど、ショパールのアルチザンの技をあらゆる点で感じられる、特別なシーンに最適な1本だ。世界限定100本。手巻き、18KエシカルWGケース、40mm。¥7,425,000 Chopard