LOUIS XIII: CITY OF LIGHTS -1900
【ルイ13世 タイム・コレクション2】3つの由緒あるフレンチ・メゾンの共演
March 2024
1900年、光の都パリを讃え、「パリ造幣局」、「サンルイ」、「ルイ13世」が手を組んだ。
ルイ13世 タイム・コレクション2: 光の都 パリ―1900
サンルイが手がけたオリジナルデザインのデキャンタには、NFCチップを搭載。スマートフォンなどから「ルイ13世ソサエティ」にアクセスし登録すると、パリ造幣局が特注で製造したシリアルナンバー入りのメダルを受け取ることができる。パリに注目が集まる2024年に最も注目すべき、コレクション性の高いひとつとなりそうだ。¥1,100,000 Louis XIII(レミー コアントロー ジャパン TEL.03-6441-3025)
2024年、全世界から注目を集め、再び輝こうとしているパリ―今から1世紀以上も前の1900年も、この光の都は輝いていた。産業革命が進み、大衆の消費文化で繁栄する中、美しい時代=ベル・エポック期を象徴するパリ万国博覧会が開催された。当時における最先端のエンジニアリングとクリエイティブな才能が一堂に会し、100年先を見据えた新時代の幕開けを世界に見せつけたのだった。
1874年にポール・エミール・レミー・マルタンが創り上げたコニャックの王「ルイ13世」もまた、1900年のパリ万博に出品されたうちのひとつだ。最大1200種類ものオー・ド・ヴィー(原酒)をブレンドして生み出される希少なコニャックを、彼は万博で惜しみなく振る舞った。そして人々から絶賛され、数ある出展の中で最高の賞を受賞したのである。
さまざまな歴史に華を添えてきた「ルイ13世」は、1900年のパリに敬意を表し、その偉業を讃え、現代へと見事に甦らせた。それが「ルイ13世 タイム・コレクション2 光の都 パリ―1900」だ。この特別なエディションのために、「パリ造幣局」、クリスタルメゾンの「サンルイ」、そして「ルイ13世」の、フランスの老舗3社がコラボレートした。
1775年以来、セーヌ河沿いのコンティ河岸通りに位置するパリ造幣局。
パリ造幣局により特注で製造されるメダル。
「サンルイ」は、「ルイ13世」誕生時のオリジナルデキャンタを再現。1569年の「ジャルナックの戦い」の跡地で見つかったフラスクをヒントに造られたシェイプで、ストッパーはデキャンタを逆さにした形、両サイドのスパイクは各13個となっている(現在のデキャンタは各10個)。シャンパーニュゴールドのネックと、12時・5時・7時位置に配されたフルール・ド・リス(ユリの花)の紋様が、実にエレガントである。
デキャンタの中央には、1900年パリ万博の出展者に贈られた、「パリ造幣局」によるメダルのデザインがあしらわれている。メダルのモチーフはコフレ(パッケージ)にも及び、ベル・エポックのパリを切り取った、4種のデザインが描かれている。さらに、メンバークラブ「ルイ13世ソサエティ」へ登録すると、デキャンタと同じシリアルナンバーが刻まれた「パリ造幣局」特注メダルを受け取ることができる。コレクター心をくすぐる、ファン垂涎のエディションである。
ストッパーもまたひとつのオブジェのような美しさ。
サンルイの職人の手仕事によりフルール・ド・リスが施される。
「ルイ13世」のデキャンタを特徴づけるサイドのスパイク。このエディションではオリジナルと同様の13個となっている。