How to Wear Barbour by BEAMS

ふたつの視点から見る、バブアーの今季的着こなし方

October 2023

クラシックでいてモダン。今も昔も、男の定番服であり続ける「Barbour(バブアー)」。今回は、Beams FとInternational Gallery BEAMSのそれぞれの視点で、バブアーの今季注目アイテムを紹介してもらった。今の気分を表した“らしい”装いにも注目だ。

 

 

by BEAMS

 

 

 

 

 

Beams Fオンラインショップスタッフ 間瀬裕介氏が着る「Transport 2レイヤー ジャケット」

 

「元々は郵便配達員に向けたモデルとされる“トランスポート”。ゆったりとしたボディに短すぎず長すぎずの絶妙なバランス感が、一見ラフでいて羽織ると洗練された大人な印象に。デザインもコーチジャケットのようで、そのリラックスした顔つきには他にはない魅力があります。今季のモデルは機能的な2レイヤー素材を落とし込んだ、より都会的なムードで仕上げられており、シーズンを問わず愉しめる点もポイントです」

 

 

ジャケット「Transport 2レイヤー ジャケット(別注)」¥49,500 Barbour / Beams F スーツ 本人私物 Caruso シャツ 本人私物 Heugn スカーフ ¥78,100 Begg x Co シューズ 本人私物 Rivolta

 

 

 

「ショートブルゾンにおける醍醐味であるレイヤードスタイル。無機質な素材感にシックなブラックカラーで表現されたモダンな一着は、リラックス感あるシティムードがよく合います。シャツの裾出しやストールで視覚的なレイヤードを大胆に見せつつ、全体的なカラーはモノトーンで構成することで、落ち着きのある塩梅のコーディネイトに仕上げました。カシミヤのストールにスエードのシューズなど、異素材のブラックを重ねているという点でもレイヤードの奥行きを愉しんでいます」

 

 

撥水性に優れたノンワックス2レイヤー素材を使用した『TRANSPORT JACKET』。コーチジャケットのような裾のデザインや袖口に向かってテーパードしたラグランスリーブが特徴だ。カジュアルなコーディネイトからジャケットの裾とのレイヤードを愉しむスタイルまで着こなしの幅が広い1着。

 

 

 

Beams F バイヤー 村瀬太郎氏が着る「Bedale Classic Fit ウォッシュド ジャケット」

 

「ブランドの揺るぎない定番である“ビデイル クラシックフィット”に洗いをかけたオイルドクロスを載せた一着。今年45周年を迎えるBeams Fの記念モデルとして製作されたスペシャルアイテムです。長年着込んだようなオイルの抜けた風合いと色落ちがたまらなくラギッドでこなれており、それでいてどこか現代的なリラックス感も備わっているような、モダンクラシックな顔つきが絶妙な雰囲気。スナップボタン仕様のファーライニングや、金茶コーデュロイの独特な襟もとの色出しなど、2ワラント当時のディテールを忠実に再現している点にも男心をくすぐられます。ほどよくゆったりとしたシルエットにベタつきの少ない生地感で、都会的な装いにも自然と馴染んでくれる一着です」

 

 

ジャケット「Bedale Classic Fit ウォッシュド ジャケット(別注)」¥78,100 Barbour / Beams F  スーツ、シャツ 本人私物 both by Beams F タイ ¥14,300 Brocklehurst シューズ 本人私物 Crockett & Jones

 

 

 

「ウールコットンのベージュスーツに、ブラウンベースのレジメンタルタイ。ほんのり土臭い色遣いも、服地の美しいドレープ感やタイの光沢が品良く見せてくれます。スポーティながら、ややクリーンなムードを残したスーツスタイルにラギッドな質感のバブアーをラフに羽織る。柔らかさと力強さを掛け合わせたような、テイストのミックス感を愉しんだコーディネイトで仕上げました。デタッチャブルライナーで寒暖差に対応できるこのアウターは、これからのシーズンに非常に心強いですね。オイル感も少ないため、扱いやすさも魅力に映ります。スポーティな合わせですが、アイテム自体はオーセンティックでシンプルなものばかり。気を衒わず、素直にベーシックとベーシックを重ねていく。そんなスタイルが自分らしいのかなと」

 

 

ブランドを代表するベストセラーモデルである『BEDALE CLASSIC FIT』に特殊な洗いをかけた別注モデル。オイルドコットンに洗いをかけることで、長年着込んだような独特な色落ち感を表現。ジッパーではなくスナップボタン仕様のデタッチャブルファーライナーが付属し、防寒性、保湿性を高めている。

 

 

 

International Gallery BEAMS 櫻田光氏が着る「Heritage+ 4ポケット ミリタリーブルゾン」

 

「古き良きミリタリームードを現代的かつブランドらしくリファインした、バブアーが提案する新コレクション『Heritage+』。ファティーグジャケットを彷彿とさせるデザインが目を惹くこちらの一着は、ほどよくゆとりのあるシルエットがリラクシーで、男っぽくも柔らかな空気感が絶妙な塩梅。カジュアルからドレスのミックスまで、さまざまなスタイルへと馴染んでくれます。重厚感のあるオイルドクロスは通常よりも軽い4オンスのものを用いており、見た目の質感よりもずっと軽くロングシーズンで着用できる点が非常に魅力。ガシガシと着倒してエイジングを愉しみたい一着です」

 

 

ジャケット「Heritage+ 4ポケット ミリタリーブルゾン」¥62,700 Barbour / International Gallery BEAMS スーツ ¥145,200 Too Soon To Know ニット ¥28,600 Roberto Collina シューズ ¥31,900 Salomon Advanced 帽子 ¥17,600 Kijima Takayuki アクセサリーAccessory ¥28,600 Malcolm Guerre

 

 

 

「ファティーグジャケットの持つラギッドなムードを、都会的な印象のネイビーを中心に色を重ねていくことでモダンに昇華したコーディネイト。クラシックな英国調でいながら遊び心満載なディテールを落とし込んだスーツにパンクなアクセサリーを合わせ、ブリティッシュな空気感をイメージしました。足もとには敢えてGORE-TEX素材のスニーカーを。重厚感あるオイルドクロスとの対比を愉しんでいます」

 

 

ミリタリーライクな4つのポケットが印象的なブルゾン。防水、防風機能をもち合わせる4オンスのワックスドコットンは、見た目の重厚感に比べ軽くしなやか。背裏にはバブアーを象徴するタータンチェックが配され、ブリティッシュムードを漂わせている。本コレクションならではの程良くゆとりをもたせたシルエットも美しい。

 

 

 

International Gallery BEAMSオンラインショップスタッフ 樋口翔太氏が着る「Heritage+ トレント フーデッドコート」

 

「オイルドクロスならではのヘビーデューティなルックスがたまらない。生地をたっぷりと使用したこのフーデッドコートならその質感を存分に愉しめます。一見重たく見えるロングレングスのアウターですが、4オンスの生地で軽快に仕上げられており、ストレスのない着用感が魅力です。ややオーバーサイズなシルエットもポイントで、コーディネイトにこなれた余白をつけてくれ、抜け感あるスタイルを表現できます。歴史あるバブアーだからこそ出せるクラシックなムードとモダンなリラックス感。そのふたつの視点が面白い一着です」

 

 

ジャケット「Heritage+ トレント フーデッドコート」¥99,000 Barbour / International Gallery BEAMS カットソー ¥11,000 Sloane トラウザーズ¥30,800 IG シューズ ¥82,500 Guido メガネ 本人私物 The Spectacle グラスコード 本人私物 La Loop

 

 

 

「保温性の高い中綿入りのアウターは、インナー次第でさまざまなシーンに対応できます。まだ寒さが柔らかなこの時期なら、軽い質感のタートルネックカットソーぐらいが心地良いですね。フーデッドコートの持つスポーティな重厚さを活かした重たいレイヤードスタイルも間違いないですが、今回は敢えてしなやかに。テラコッタの差し色とベージュの淡い柔らかさでマイルドなムードに仕上げています。柄を用いないことで洗練された空気感とともに、フードのハウスチェックをさりげない主張で愉しむ。そんな、都会に馴染む大人なリラックススタイルを意識しました」

 

 

細部に至るまでミリタリーに忠実なディテール、デザインが踏襲されたオーバーサイズのモッズコート。うっすらと配されたキルティングによりコート単体で保温性を発揮する。防水、防風機能をもち合わせる4オンスのワックスドコットンは、見た目の重厚感に比べ軽くしなやか。雨水の侵入を防ぐために配された、脱着可能なフードや身頃部分のドローコードも注目のディテールだ。