FUJITAKA: The Japan Quality
ニッポンが誇るFUJITAKAのB5サイズの新提案
December 2024
text yuko fujita
photography takao sakai
still photography jun udagawa
styling akihiro shikata
grooming toyo(Bello)
フジタカが誇る日本の職人技術を結集して仕立てられた、B5サイズのスタイリッシュなポーチ。ドイツの名門タンナーの最高級シュリンクカーフは、肉厚でありながらしなやかで弾力性を備える。厚みのあるハンドルが手にしっくり馴染む。背面のファスナーポケットに財布やスマートフォンを収納できるほか、内部にもポケットを配している。マチがあるので、見た目よりも収納力がある。エグゼクティブポーチ「No.674201」。W28×H20×D8cm。¥99,000、シルクスカーフ ¥11,000 both byFujitaka ジャケット ¥220,000 Ring Jacket Meister / Ring Jacket Meister 206 Aoyama シャツ ¥36,960 Marcel Lassance / Ships Ginza
表情豊かな型押しアンティックのB5クラッチ
食品副産物である皮を有効活用して開発した「グリーンタッチレザー」は、安全性を考慮し、ホルムアルデヒドやクロム、重金属(鉛)、アゾ染料などの有害な薬品を使用せず、トレーサビリティとサステナビリティの両方を実現。うっすらとムラ感のあるアンティック染色後に型押しし、表情に奥行きを出している。背段はマグホック仕様。メインコンパートメントのファスナーはL字に開閉でき、引手は鞄本体に固定できるので、見た目もスタイリッシュだ。B5クラッチ「No.613212」。W30×H21×D6cm。¥39,600、スカーフ ¥11,000 both by Fujitaka ニット ¥110,000 RingJacket Napoli、パンツ ¥82,500 Ring Jacket / both by Ring Jacket Meister 206 Aoyama シャツ ¥36,300 Errico Formicola / Ships Ginza
シルクスカーフと合わせて遊ぶB5縦型ブリーフ
タブレットが収納可能なファスナートップのB5縦型ブリーフ。こちらもアンティック加工のムラ感がうっすらある型押しの「グリーンタッチレザー」を使用。フジタカの新鮮な提案として、シルクスカーフ3デザイン計13色を揃えており、鞄に結んだり首に巻いて、鞄との色合わせを楽しめる。付属のストラップを装着すれば、ショルダーバッグとしても使用可能だ。B5ブリーフ「No.613512」。W27×H30×D7.5cm。¥79,200 、スカーフ¥11,000 both by Fujitaka レザーブルゾン ¥264,000 Manzoni24 / Strasburgo ニット¥52,800 John Smedley / Mashimo & Co.,Ltd パンツ¥66,000 Ring Jacket / Ring Jacket Meister 206 Aoyama
独特の丸みとトープ色が美しいB5ショルダー
国際環境基準を満たしたLWG認証の中でも最高クラスのゴールドランク認定タンナーのヨーロッパ産牛革を使用。プライベートジェットのシートなどにも用いられており、耐久性、耐水性、防汚性に優れつつ、マットで柔らかな手触りだ。3辺ファスナーの薄マチポケットにはタブレットをすっぽり収納できる。ショルダーを外して手提げバッグとして使用する際は、ハンドルが便利な設計だ。2ウェイB5ショルダー「No.653121」。W30×H21.5×D9cm。¥51,700、スカーフ¥11,000 both by Fujitaka ジャケット ¥209,000 Sartoria Jun / Afterhours ニット¥48,400 Sunspel
ミニマル&スマートなB5サイズのラウンドリュック
LWG認証のゴールドランク認定タンナーのヨーロッパ産牛革を使用したB5サイズのラウンドリュック。新しいサイズ感だが、印象は非常にスマートだ。ファスナーを庇でインビジブルにするなどミニマルさを追求しつつ、有機的な丸みを帯びたデザインの美しさを引き立たせている。大きく開く薄マチポケットはオーガナイザーのようにも使用でき、さっと取り出したい小物類をひと目で認識できる。B5ラウンドリュック「No.653721」。W23×H34×D10cm。¥63,800、スカーフ¥11,000 both by Fujitaka ブルゾン¥896,000 Cesare Attolini、パンツ¥110,000 Dietro Le Quinte / both by Dietro Le Quinte
FUJITAKAの新作鞄も充実のラインナップ!
フジタカのミニマルなデザインの美しさは、B5サイズだけに限ったものではない。今季の新作もまた、眩い輝きを放っている。
トレーサビリティとサステナビリティの両方を実現したシリーズ
食品の副産物である皮を有効活用して開発したのが、トレーサビリティとサステナビリティの両方を実現したこちらのシリーズだ。この革を鞣すために専用のドラムを導入し、ホルムアルデヒドやクロム、重金属(鉛)等の有害な薬品を使用せず、乳幼児の皮膚にも優しく、環境への負荷も最小限に抑えた革となっている。アンティック仕上げを施したあとに型押し加工されるので、ムラ感がとても控えめなのが特徴だ。仕立て映えのする革でありながら、同時にしなやかさを備えている。シリーズ共通のデザインとしては、シャープでスタイリッシュな角マチのデザインで、メインコンパートメントのファスナー引手が鞄本体に固定でき、引手がぶらつくことがないのはスマートだ。フジタカの鞄は、どのモデルも使い勝手のよさに徹底してこだわっており、実際に手にとってみると、細かいところにまで目が届くデザイン完成度の高さに、感心させられっぱなしになる。また、“へり返し”と“切り目”が合わさった独特の技術による仕立ても目を見張るものがある。左から、A4ブリーフ「No.613513」。W40×H29.5×D10cm。¥88,000/B5クラッチ「No.613212」。W30×H21×D6cm。¥39,600/B5ブリーフ「No.613512」。W27×H30×D7.5cm。¥79,200/ポーチ「No.613211」。W25×H17×D5cm。¥33,000/A4トートブリーフ「No.613511」。W39×H28×D9cm。¥84,700 all by Fujitaka
デバイスの収納に適した新登場のコンパクトカジュアルシリーズ
有機的な丸みを帯びたシンプルなデザインがとても美しいこちらのシリーズは、使用する革にも徹底的にこだわっている。革の鞣し工程で使用する薬品の安全性や排水処理を審査し、厳格な国際環境基準をクリアしたタンナーに与えられるLWG認証の中でも最高位のゴールドランク認定タンナーが鞣した革を使用している。通常はプライベートジェットのシートや家具などにも用いられる革で、物性に優れつつ、マットな仕上がりで、クラス感のあるとても柔らかな手触りだ。こだわりのオールブラックに加え、独特の色合いが大変美しいグレー、カーキ、トープの計4色をラインナップしている。見た目のデザインはとてもシンプルだが、それぞれ人気デバイスの収納に適したサイズでデザインされており、ポケットの配置やモノの出し入れなどがしやすいよう、細かいところにまで徹底してデザインを磨き上げている。美しくて機能的、というフジタカの真骨頂を味わえるシリーズだ。左から、コンパクトスリングバッグ「No.653921」。W24×H16.5×D7.5cm。¥39,600/B5ラウンドリュック「No.653721」。W23×H34×D10cm。¥63,800/2ウェイB5ショルダー「No.653121」。W30×H21.5×D9cm。¥51,700/A4ラウンドリュック「No.653722」。W26.5×H43×D11cm。¥72,600 all by Fujitaka
FUJITAKAの最高峰シリーズにも注目!
眩いオーラを放つFUJITAKAの最高峰シリーズは最高級の革と素晴らしい職人技が見事に融け合ったまさにメイド イン ジャパンの最高峰でもある。
最高級のジャーマンシュリンクカーフと熟練の職人技が見事に融合
肉厚でありながら、抜群のしなやかさと弾力性を備え、奥行きのある色合いが大変美しいドイツの名門タンナーの最高級のシュリンクカーフを使用し、フジタカの熟練の職人技を結集して仕立てられた、最高峰のシリーズだ。左から、特殊なマチ付き構造のアオリポケットを配したレザートートバッグ A4「No.674701」。W35×H34×D10cm。¥297,000/ファスナーを開けるとワンタッチでコインへのアクセスが可能。コンパクトウォレット「No.674601」。¥52,800/19のカードスリットを備え、収納力抜群。ラウンドファスナー長財布「No.674602」。¥102,300 all by Fujitaka
FUJITAKAの根底にあるのは熟練の職人技
フジタカの鞄には日本に伝わる伝統的な職人技が生きている。写真はヘリ返した革をカーブ部分に添わせるため、手で入念に刻みを入れている工程。
フジタカは1941年に創業した鞄と革小物の老舗ブランドだ。フジタカファクトリーには50名以上の職人が在籍しており、世界に誇れる最高峰の“メイド イン ジャパン”を生み出している。ここでは50年を超えるキャリアを誇る熟練の職人を擁するいっぽうで、彼らから学び、その卓越した技術・技法を継承した有望な若手も数多く育っており、核となっている伝統の職人技が、新しい時代に向けて“生きた技術”として受け継がれているのも大きな強みである。
もうひとつクローズアップしたいのが、抜きんでたデザイン力である。鞄には美しさだけでなく、使い勝手のよさ、機能性も求められるが、フジタカの鞄はそこにも徹底してこだわっている。ファスナーの開閉、モノの出し入れ、持ちやすさ、ポケットの配置、ライニングの素材、パーツデザインなど、挙げていくとキリがないが、それらをデザインありきではなく、機能性、ユーザーサイドから見た使い勝手のよさに徹底してこだわり、創意工夫を凝らしながら、調和の取れた美しい鞄を生み出しているのだ。
今日のライフスタイルにふさわしい新しい時代の鞄として注目したい、新作のB5サイズ鞄も、シンプルなデザインと機能性が見事に融合した素晴らしい仕上がりとなっている。ファッションの観点から見ても、スタイリングがよりスマートに映ることから、フジタカの大胆な提案は、これからのスタンダードとして確立されていく可能性は大いにありだ。
原産地、タンナー、製造、販売に至るまで、すべてを透明化したトレーサビリティに加え、ファクトリーでは万全のメンテナンス体制が整う。この真摯な企業姿勢が、フジタカのすべての鞄に長く使っていける“安心”を生んでいるのだ。
コバ(革の断面)の処理は、水性ニスを塗って、乾かし、ペーパーで丁寧に磨きあげる。この作業を何度も繰り返すことで、美しく滑らかなコバとなるのだ。
手作業による漉きで、革の厚みはコンマ二桁ミリの精度に仕上げられる。限りなく精緻な仕事が、フジタカの美しい表情を生み出すのだ。
異次元のフィジタルな体験をする
リアルな「FUJITAKA TOKYO」と仮想空間の「FUJITAKA VIRTUAL SHOP」では、新感覚のショッピング体験を楽しめる。
「メイド・イン・ジャパン」と「熟練の職人技」は非常に相性のいい言葉で、こだわりのモノ作りをしているブランドは必ず謳い文句にしているが、そこに研ぎ澄まされたデザイン、使い勝手のよさ、機能性をプラスしていくことは容易ではない。それらが美しく融け合っている鞄となると、そうあるものではないが、フジタカはそれをものの見事に実現している。鞄のひとつひとつに明確なコンセプト、テーマを持たせているので用途がはっきりしており、その中でシンプルさを追求して無駄を削ぎ落とし、同時に機能性をプラスしていくという、ひとつ上のステージを行くこだわりを詰め込んでいるのだ。
デジタルとフィジカルを融合した“フィジタル”なコンセプトストアを標榜している公式ウェブサイト内の「FUJITAKA VIRTUAL SHOP」では、そんなフジタカのこだわりの中身を存分に知ることができる。ショップは3フロアで構成されており1 Fのストア、2Fのサロンとメンテナンス、3Fのコラボレーションルーム、ファクトリーまで飛べるヘリポートと、充実のコンテンツが組み込まれている。そこではこだわりのコンテンツとフジタカのコレクションを、あたかも店内を周遊しているような感覚で楽しめるのだ。それぞれの製品の写真は自分で360度クルクル回してデザインをチェックできるので、簡単に全体像を把握できるようになっている。まるで接客を受けているかのような、チャットボットのサービスも利用したい。スタッフの質問に答えていくと、自分の欲しいアイテムを自ずと見つけられる仕組みだ。
また、各フロアを周遊するなかで、フジタカのさまざまなコレクション、コンセプトやこだわり、サービスをひと通り把握し、理解できる仕組みになっているので、そこからも好みの製品を見つけられる。2Fではクロコダイルやブライドルレザーでのこだわりのカラーオーダーサービスが紹介され、3Fでは日本を代表する企業やアーティスト、著名人とのコラボレーションから生まれた数々のユニークな鞄もチェックできる。フジタカをより詳しく知りたい人は、屋上のヘリポートからファクトリーに飛んで、こだわりのモノ作りの現場に潜入してみたい。こちらでは、デザインから完成に至るまでの工程を詳しく紹介してもらえる。充実のVRを体験したあとは、すっかりフジタカのファンになっていることだろう。
バーチャルショップと連動している、フジタカ初のコンセプトショップ。2Fにオーダーサロンとメンテナンスカウンターを併設している。
FUJITAKA TOKYO
東京都台東区浅草橋 2-5-1
TEL. 03-3861-6276
営業時間 11:00~19:00 定休日 / 日曜・祝日