ローラン・フェリエの渾身作「クラシック・オリジン ベージュ」発表

　創業15周年を迎えたスイスの高級時計ブランド、ローラン・フェリエが、新作「クラシック・オリジン ベージュ」を発表した。2020年の創業10周年に登場した「クラシック・オリジン」を再解釈した本作は、ブランドの根幹にある“控えめな優雅さ”を体現したタイムピースだ。

　温かみのある5Nレッドゴールドのケースと、オパライン仕上げのベージュダイヤルが織りなす柔らかなコントラストが特徴。ブラウンのレールウェイトラックやレッドのアラビア数字や秒目盛りが、ローラン・フェリエらしい気品と視認性を両立させている。リュウズは象徴的な“ボール型”で、巻き上げるたびに指先に心地よい感触をもたらす。

　ムーブメントは、手巻きキャリバーLF116.01。19世紀の懐中時計に着想を得たロングブレードラチェット機構が、巻き上げ時に独特のクリック音と触感を響かせる。ブレゲ式ヒゲゼンマイとチラネジ付きテンプを採用し、精度と規則性を高めつつ、80時間以上のパワーリザーブを実現した。

　控えめでありながら、永続する美しさを追求するローラン・フェリエの哲学。その静かな情熱が、「クラシック・オリジン ベージュ」の一秒一秒に息づいている。

text: the rake