Wednesday, December 10th, 2025

ジャン・ルソー、伝統技法が生んだ新作時計ベルト「姫路黒桟レザー」を発売

 フランスの高級レザーマニュファクチュール、ジャン・ルソーは、日本の伝統技法を用いた新作時計ベルト「姫路黒桟レザー」の販売を開始した。採用された“姫路 黒桟(くろざん)革”は、国産黒毛和牛の革に、姫路のなめし技術と漆塗りの技法を組み合わせた素材で、“革の黒ダイヤ”とも呼ばれる希少なカーフレザー。手作業で重ねられた極薄の漆の層によって生まれる凹凸が、無数の小さなダイヤを散りばめたような輝きを放つ。傷、熱、水への耐性があることでも知られている。

 新作ベルトは、この素材の美しさを引き立てるため、フランスの職人が一本ずつハンドメイドで仕上げたもの。ラグ側3.5mmから剣先側2.5mmへ向かって緩やかに薄くなる設計により、しなやかな着け心地を実現している。サイズは16/18mm、18/20mmの2種、カラーはブラック、レッド、パープル、ブルー、ブラウンの計5色を展開する。銀座の店舗のほか、オンラインでのオーダーも可能だ。

 戦国時代の甲冑にも使われたとされる伝統素材と、フランスの卓越したクラフツマンシップが融合した一本。時計愛好家にとって、装いを格上げする新たな選択肢となりそうだ。

 

 

text: yukina tokida