Thursday, October 1st, 2026
苗場プリンスホテル4号館が刷新。「Japandi」の全290室へ
苗場プリンスホテルが、2026年12月11日に4号館をリニューアルオープンする。客室全290室に加え、ロビーやエントランス、エレベーターホール、廊下までを一新。日本の美意識と北欧デザインを掛け合わせた「Japandi(ジャパンディ)」をコンセプトに、雪山での一日を終えたあとも心地よく過ごせる滞在空間へと生まれ変わる。
1962年の開業以来、日本を代表するスキーリゾートのひとつとして発展してきた苗場プリンスホテル。複数の館から成る大規模ホテルだからこそ、今回の改装では4号館そのものの個性を明確にすることがテーマとなった。目指したのは、いわゆるスキー宿の機能性だけではなく、滞在する時間そのものを楽しめる空間だ。
デザインの核となる「Japandi」は、日本の「侘び寂び」と北欧の「ヒュッゲ」を組み合わせたスタイル。自然素材の質感や日本の伝統色を取り入れながら、北欧デザインの家具や照明を合わせ、過度な装飾を抑えた温かみのあるインテリアに仕上げる。華美さを競うのではなく、素材や光、余白によって居心地をつくるというアプローチは、近年の上質なホテルや邸宅にも通じるものがある。
客室は「ファミリーツインA/B」「ツインA/B」の4タイプを用意。苗場の山々をイメージしたアートワークを配し、窓辺には日本家屋の縁側を思わせるシーティングスペースを設ける。ベッドサイズも拡張され、客室によっては最大4名まで滞在可能。家族や友人と雪山へ出かけても、それぞれが窮屈さを感じることなく過ごせるよう、レイアウトにも余裕を持たせる。改装は客室だけにとどまらない。ロビーには木の質感を生かした格子や北欧テイストの家具を取り入れ、エントランスから客室まで空間全体のトーンを統一。チェックイン動線も見直されるなど、ホテルへ到着してから部屋に落ち着くまでの体験そのものが再設計される。
苗場プリンスホテルは今後改装を段階的に進めていくという。まだまだ冬のスキーリゾートとしての印象が強い同ホテルだが、良いリゾートの価値はゲレンデだけで決まるものではない。どこで寛ぎ、誰と食事をし、どんな部屋で夜を過ごすのか。冬だけにとどまらないマウンテンリゾートとしての魅力をどこまで訴求できるのか。その第一歩としても、4号館リニューアルに注目したい。




