Monday, August 31st, 2026

レトロ感強めでファッショナブルに乗れるBMW R12

 ここ数年のアドバンチャータイプブームの陰でにわかに人気なのがネイキッド系バイクである。特にレトロ感あるモデルに注目が集まっているようだ。雰囲気たっぷりのそれは街中から郊外までオールマイティに使えるのがポイント。ネオクラシックな佇まいはカフェの前に置くと驚くほど絵になる。

 そんなカテゴリーのモデルを各ブランドがラインナップしている。ここでスポットを当てるBMWモトラッドもそうで、彼らは“ヘリテージ”の名称でそれをラインナップする。R12シリーズ、R18シリーズがそれで、個性的なモデルが顔を連ねた。

 初代R12シリーズは1935年にリリースされたモデルで、1923年に発表された初の自社製モーターサイクルR32を受け継ぐカタチで登場した。その復活劇が始まったのは2014年にリリースされたR nineTから。BMWモトラッドの創立90周年を記念したもので、それをなぞってnineT(90)と命名された。そしてその10年後R12 nineTが100周年記念モデルとなり、今日のラインナップに至る。R12の名は初代モデルのオマージュであり、100年の伝統を継承するヘリテージモデルといった位置付けとなる。

 

 R12とR12 nineTの違いは明白で、前者がアメリカンなクルーザー、後者はヨーロピアンスポーツテイストを色濃くする。その証拠にR12のホイールサイズはフロント19インチ/リア16インチ、R12 nineTはフロント/リア共に17インチのホイールを装着する。要するにR12は少しアップライトなライディングポジションになるのだ。その意味でこちらはR18の流れを汲んでいると言っていいだろう。ゆったりした姿勢でロングライドをイージーにする。

 個人的にもこのポジションは気に入っている。1200ccのフラットツインはトルクがあって低重心なので、相性はバッチリ。安定感がありながら低速では大きなバイクを扱っているという感覚が薄い。つまり、街中での取り回しを含め扱いやすいのだ。

 さらに言えば、写真のグラビティ・ブルー・メタリックとホワイトのコンビはレトロ感が強くオシャレ。ファッショナブルに乗りたいバイカーの嗜好にピッタリハマる。メッシュのバイカージャケットのみならず、テーラードタイプのジャケットにも似合いそうだ。ジャケパンスタイルで、ジェントルなバイカーを演出できる。それにバイカーファッションは黒が多くなりがちだが、これならもっと明るい色のファッションアイテムと合わせられる。ブーツもダークブラウンではなくキャメルがしっくりくるだろう。ブルー系を差し色として取り入れるのもワルくない。バイクで出かける度にファッションコーデを考えるのが楽しくなる。

 R12のグレードはスタンダードとツーリングの2つ。装備の違いだけで、ツーリングには快適装備のグリップヒーターやクルーズコントロールなどが追加される。キーはどちらもリモコン式で、ポケットに入れておけばOK。スイッチひとつでイグニッションオン、そしてスターターを押すとフラットツインが目を覚す。この辺はさすがBMWモトラッド! 盗難警報装置、リレーアタック盗難防止機能などハイテク装備満載だ。価格は¥1,991,000からと思いのほかアフォーダブルなのもR12の魅力である。