Sunday, June 7th, 2026

ドゥカティ100周年、その節目を飾る新型モンスター

 バイクに乗る人も乗らない人もその名を知るドゥカティ。イタリアを代表するこのバイクメーカーは老舗中の老舗であり、魅力的なブランドとして世界中に名が通っている。しかも、本社のあるエミリア・ロマーニャ州はモーターヴァレーとしても有名。クルマで1時間以内の場所にフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニの本社が点在するから恐れ入る。スーパーカー好きにとっても気になるブランドだ。
 そんなドゥカティが今年1926年の創業から100周年を迎えた。それを祝い、世界中で祝賀イベントが催されている。日本でも6月に鈴鹿サーキットで「ドゥカティデー」が行われ、日本中のドゥカティユーザーが集結した。
 といった背景の中で、先日新型モンスターが発表された。モンスターはラインナップの中でも最も息の長いモデル。始祖となるモンスター900が発表されたのは1992年のケルンモーターサイクルショーで、翌年に第一世代の市販車が登場した。「スポーツネイキッド」の始まりである。
 新型はその5世代目で、アイコニックなデザインをそのままにかなりの部分が新しくなった。素材から見直すことで軽量化を中心によりスポーツ走行が楽しくなるように振っている。一見して進化の度合いがわかりにくいのは完成度の高いデザインによるものだが、中身は違うと言うことだ。
 具体的にはV2エンジンのヘッド部分を変えている。構造から見直すことで高さを低くし、積み方も若干変わった。またコンピューターのマッピングの変更で扱いやすさを高めている。トルク曲線からも読み取れるように、4000回転から全トルクの80%を出力できる。最高出力は111ps、最大トルクは91Nmを発生させる。車体をアルミ製モノコックフレームにしているのは当然のことスイングアームもアルミ製だ。結果、車体重量は175kgにおさまる。これは従来型-4kgだそうだ。
 この他では、ショーワ製ショックアブソーバー、ブレンボ製ブレーキ、ピレリ製ディアブロロッソⅣタイヤなどを装備する。ドゥカティらしいパワフルなサプライヤーたちが顔を揃える。
 電子制御は、ライディングモードでスポーツ/ロード/アーバン/ウェット、パワーモードで、ハイ/ミディアム/シティ/ローが設定される。それと、コーナリングABS、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキコントロールなどが備わり、ライディングをサポートする。気になるシート高は775mm。日本仕様はローシートとローダウンサスペンションキット標準で乗りやすさを実現した。
 グレードはスタンダードのモンスターとマイクロ・ビキニカウルとシートカバーを装備した“モンスタープラス”がある。カラーバリエーションは3色。ドゥカティレッドもいいが、発表会に置いてあったアイスバーグ・ホワイトもかなりいい。価格はスタンダードモデルの166万2000円から。ある意味身近なドゥカティのひとつである。