Tuesday, July 5th, 2022
ティファニーが金沢縁付金箔
製造職人育成プログラムを発足
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクとワールド・モニュメント財団(WMF)が、ユネスコ無形文化遺産に登録された金箔作り「金沢縁付金箔製造」の職人育成プログラムを発足した。これはティファニーの日本上陸50周年を記念した、初の日本独自の取り組みで、金沢市および金沢金箔伝統技術保存会と提携し、金沢職人大学など地元の協力や日本の文化庁の支援を受けながら、「金沢縁付金箔製造」の持続的保存を目的とするもの。
ティファニーは、WMFやプロジェクトパートナーとともに、国際的かつ官民協働によるこの最初の3年間の育成イニシアチブを成功に導き、準備コースと基本技能コースからなる存続可能なプログラムを考案、開発していくことを目指すという。このプロジェクトは、熟達した職人たちを指導者として迎え、中国で内装技能訓練プログラムを立ち上げたワールド・モニュメント財団の経験と、ティファニーの美しいクラフトマンシップの伝統を生かす、官民一体となったパートナーシップであり、文化財保存に欠かせない日本の優れた伝統工芸技術を次世代に伝えるための有効なモデルのひとつとなることが期待される。
これにより2022年から、金沢市、文化庁、金沢金箔伝統技術保存会とともに、今後3年間にわたり週5日間、金箔製造の基本技能を学ぶにふさわしい資格要件を満たした8名の訓練生に、優れた金沢箔職人の工房で実践経験を提供していく。