Monday, May 30th, 2022
仏生まれの「PONANT」が
2023年春の日本周遊クルーズを発表
1988年創業の「PONANT(ポナン)」は、フランスで唯一のクルーズ会社だ。船乗りが始めた同社を象徴するのは、3本マストがアイコニックな32人乗り(客室は16部屋のみ)の「ル・ポナン号」だろう。その大きさゆえ、他の大型客船では辿り着けないような海をも訪れられるラグジュアリーヨットである。また、極地をクルーズすることを前提に建造され、2021年に就航した砕氷船「ル・コマンダン・シャルコー号」は、厚さ6mの海氷の中を連続航行できるだけでなく、10mの厚さの氷を動かすことも可能だというから驚きだ。
同社の特徴といえるのが、ル・ポナン号を除く全4種計12隻の船も、いずれも約100から160部屋と小規模なこと。他の一般的な豪華客船とは異なり、ラグジュアリーでありながら、プライベート感溢れるクルーズを楽しめるとして多くのファンに愛されているのだ。船内はフランス人デザイナーによる洗練されたインテリアでまとめられており、旅の要となる食事においてもフランスを存分に感じられる。
そんな同社から、数々の新航路が発表されている。例えば、2023年春からは4つの日本周遊クルーズを予定しており、台湾発大阪着の沖縄の離島6島を8日間でめぐる「沖縄エクスペディション」や北前航路をたどる12日間の旅、瀬戸内海をめぐる8日間の旅など、一般的なクルーズではなかなか寄港しない港を訪れられるものばかり。他にも、砕氷船で南極をめぐり、クジラやオウサマペンギン、カニクイアザラシといった希少な野生動物に遭遇できるものや、北極点に到達するクルーズ、さらには日本人スタッフも乗船する、タヒチとソシエテ諸島やダルマチア海岸とイオニア海をめぐるコースも予定されている。各地を“探検”するようなユニークな航路を豊富に揃えている同社のクルーズは、数々の新しい体験に出合わせてくれるだろう。
写真:©PONANT