Friday, May 20th, 2022
大人の隠れ家的レストラン
「JINBO南青山」が誕生
表参道のイタリアン「HATAKE」で腕を振るった実力派シェフの神保佳永氏が、自らの名を冠したレストラン「JINBO MINAMI AOYAMA」を南青山の閑静な地にオープンした。
神保氏が最も大切にしているのは素材の個性が際立つ味。「料理は食材ありき」という想いから、現地へ足を運び厳選した約50種類もの食材を料理の土台にし、イノベーティブなコースを仕立てるという。発酵にもこだわっており、自家製のぬか漬けや手作り味噌をソースに加えるなど随所に和を感じるテイストが忍ばせてある。スペシャリテは、生産者から直接取り寄せた旬の野菜で彩る「バーニャカウダ」。エスプーマ状のバーニャカウダソースが添えられたグリル野菜と葉野菜を別皿で運び、テーブル上でひとつの皿に美しく重ねた後、大葉と太白ごま油の熱々ソースを目の前でかける、神保氏を代表する一品だ。水は、北アルプスの山々で自然に濾過された長野県大町市の湧水を使用。ミネラル成分を多く含み、まろやかで清々しい旨味を感じることから、フォン・ド・ヴォーの出汁、コーヒーや紅茶などすべての水に使うほどこだわっている。
路地に佇む桜の扉から足を踏み入れると、九州・高千穂のシラスの塗り壁にメタルアートや絵画が飾られ、ぬくもりのある北欧デザインの椅子が配されている。神保家に訪れたかのような自然の息づかいやアートを感じる空間で、五感を使って料理を味わいたい。