Saturday, July 24th, 2021

ダニエル・ビュレンとコラボした
世界にひとつのクロック

 2018年に誕生したばかりながらも独創的な時計作りが話題を呼び、日本でも人気急上昇中のフランス高級時計ブランド、トリローブが、同じくフランスのコンセプチュアルアートの巨匠ダニエル・ビュレンとのコラボレーションを発表した。これは、11月6日に開催される予定のチャリティ・オークション「Only Watch」出品のために製作される置時計で、もちろん1点限りのものだ。そのチャリティの収益は、筋ジストロフィーや筋萎縮症の研究・調査活動を支援するための寄付となる。

 ダニエル・ビュレンは、パリのパレ・ロワイヤルの中庭の円柱群などで知られるように、ストライプのモチーフを多用するが、このアートピースでもストライプを大胆にあしらっている。トリローブのアイコニックな腕時計「レ・マティノー」のダイヤルデザイン(時・分・秒を表す3つの円環)との組み合わせにより、時間が経つにつれてストライプのフォルムが崩れて時の変化を楽しめる仕組み。元のストライプの形状に戻るのは1日2回。トリローブとダニエル・ビュレンが初めて出会った時刻とされる、2時13分28秒である。

 作品のテーマは「相反」。フォルムや色といったさまざまな要素を相反させて視線を妨げてエスプリを探るというフランスならではのクリエーションが光る。ユニークかつメッセージ性の豊かなアート作品となっている。

 

「ダニエル・ビュレンによるトリローブ<相反>」

2021年11月6日、ジュネーブのクリスティーズにて開催される「Only Watch」にて出品。

手巻き機械式ムーブメント搭載

ホワイトとブラックのストライプが施されたアルミニウム製のフレームケース

本体サイズ:30×30×5.15cm