Friday, July 2nd, 2021
トッズ グループによる
コロッセオ修復第二期工程が終了
トッズ グループは2011年にローマとイタリアの歴史を象徴するコロッセオの修復を支援することを発表して以来、2013年から2016年で修復プロジェクトの第一期工程である、コロッセオ外壁の合計約13,300㎡の修復を完了し、今回、2018年から始まった第二期工程であるコロッセオの地下施設(ハイポジーア)の修復を終えた。
この第二期工程のプロジェクトは、円形闘技場のアリーナの下に位置する約0.5ヘクタール(5,000㎡)の広さのある部分で、周囲を取り巻く壁と14の仕切りで通路が作られ、古代には観客の目に触れることのなくショーの舞台裏として使われていた部分だ。中央の通路にはショーを行う上で必要な機械や装置が設置されていたが、最後のショーが行われた記録が残る西暦523年まで、5万~7万人も入場できた観客たちは、この地下部分に入ることはできなかったという。
ここには人間や動物、そして舞台装置をアリーナに出現させるための技術装置が一揃え備わっていた。例えば24台の可動式プラットフォームと28台の木製エレベーターがあり、ケージをウインチで持ち上げられるようになっている。そしてこれらが、今回、考古学者、修復士、建築家、エンジニア、測量士、建設作業員など総勢81名が、開始してから781日、55,700時間以上の実働によって修復され、一般にもお披露目されることとなった。
今後予定されている第三期までトッズ グループの支援は続き、2階にあるこの建物の展示室の改修と、技術導入全般の最適化へと続く。最終的にサービスセンターはコロッセオ外部のエリアに移設され、来場者がよりスムーズに入場できるようになる予定だ。
「トッズ フォー コロッセオ」特設サイト
www.todsgroup.com/en/sustainability/colosseum-restoration-hypogea