Saturday, February 6th, 2021
アンチテーゼの最後の
“アップグレード”
毎年のようにメッセージ性の高いユニークな時計を発表するスイス高級時計ブランド、H.モーザー。2016年に、某スマートウォッチにそっくりな驚愕のデザインの機械式時計「スイス・アルプ・ウォッチ」を発表して話題となり、その後もさまざまな機構や文字盤を搭載したモデルを拡充していったが、2021年もその人気コレクションから新作が発表、発売開始された。
今回もスマートウォッチの現代的なデザインにインスピレーションを得ているが、無駄を削ぎ落としたミニマルな美学は、同ブランドの精神と共鳴している。ケースにはブラックDLCコーティングを施したステンレススチール、文字盤にはこの世界で“最も黒い物質”と呼ばれるベンタブラック®︎を採用し、6時位置にはローディング画面を思わせるデザインのスモールセコンドを備える。もちろん機械式の動作である。搭載するムーブメントは100%スイス メイドの自社製手巻きキャリバー HMC 324。パワーリザーブは約96時間を誇り、次世代まで長く愛用できる仕様となっている。
これを“アップグレード”としつつ、完成形として“ファイナル”とした。つまり世界限定50本にして、このコレクションのラストモデルとなるわけだ。ユーモア溢れる人気コレクションの完成形が限定とくれば、争奪戦となることは間違いない。
「スイス・アルプ・ウォッチ ファイナル アップグレード」
手巻き SSケース(ブラックDLCコーティング) 38.2×44.0mm
¥3,400,000
エグゼス
TEL:03-6274-6120