Tuesday, September 1st, 2020

60周年を迎えた
ドクターマーチン「1460」8 ホールブーツ

 1960年にドクターマーチンのアイコン「1460」8 ホールブーツが誕生してから、今年で60年が経つ。このブーツ誕生の裏には、オートバイの事故、スキーの怪我、工場の床に巨大な穴ができる事件など数々の伝説が存在し、これらの不可欠な出来事により、このアイコンが生まれたとも言える。

 「1460」8 ホールブーツはドイツの最先端のエンジニアリングと英国の伝統的な靴製造の技術の融合によって生まれた。これは靴業界に大きな変化をもたらすと共に、ブランドは多様性可能性に富んだ特異な歴史を辿っていく第一歩となる。

 60年代後半、英国の若いギャング達は労働者階級の象徴であったブーツをユニフォームのように着用しており、The Whoのピート・タウンゼントがギグでドクターマーチンを着用し始めたのも1967年だった。この頃からドクターマーチンは単なるワークシューズからサブカルチャーや音楽の場へもステージを広げていく。イエローステッチ、グルービングソール、ブーツの特徴を謳ったヒールタブ、一目でそれとわかるように施されたこれらのディティールはやがて労働者階級のプライドと自己表現の象徴へと変貌を遂げる。

 その快適な履き心地、耐久性、履き込むほどに増す味わいは60年の時を経ても変わることがない。誕生当時の同じプロセスをもって同様の素材を使い、一部のコレクションはブランド創業から残るノーサンプトンの工場で今もなお作られ続けている。

 そして、2020年現在もドクターマーチンのコミュニティは国籍や年齢に囚われず無限に広がるサブカルチャーと個人の進化によって形勢され、反逆精神の象徴として認識されている。今年はそんな同モデルの60周年として、限定モデルの発売など記念プロジェクトが行われている。引き続き注目したい。

 

 

ドクターマーチン・エアウエア ジャパン

TEL. 03-6746-4860

https://jp.drmartens.com/category/SIX_DECADES_OF_DM