心地よい船上の宿

Tuesday, November 24th, 2020

text shige oshiro

 

 

 

瀬戸内の静かな海を優雅に航行する「guntû(ガンツウ)」。海の上であることさえも忘れてしまう。詳細は11月25日発売のIssue37 P133より。

 

 

 

 国内外の富裕層の方から日本のおすすめのスポットを聞かれることがよくある。個人的にお勧めしたい場所はいくつかあり、その中でも1番のおすすめは、瀬戸内海をゆっくりと優美に漂う、船上の宿「guntû(ガンツウ)」だ。

 

 波の静かな瀬戸内海を、速度10ノットでゆっくり航行するガンツウは、瀬戸内の風土にうまく溶け合い、ゆったりとした独特の時間の流れを作り上げている。その心地よいリズムのおかげなのか、乗船する度に時間を忘れ、時には海の上であることさえも忘れてしまう。

 

 ラグジュアリーな空間であることは間違いないのだが、華美になりすぎておらず、かといって質素ということでもない。気持ちがいいくらいに、必要なもの、そして必要なサービスがそこにはあるのだ。押しつけがましくなく、とてもシンプルで贅沢な時間を提供してくれる。

 

 きっとガンツウでしか体験することができない、ちょっとしたこだわりが随所に散りばめられているからであろう。ちょっと大袈裟かもしれないが、日本のこれからの観光ビジネスに新たな未来、そして可能性を感じさせてくれる、そんな世界クラスの船旅だと私は思う。ガンツウを拠点にたくさんの島々を水上飛行機で気軽にホッピングできる日も、そう遠くないだろう。これから先も、まだ知らない日本の魅力を存分に味わわせてくれるはずだ。まったくもって夢のある船上の宿である。

 

 

 

Letter from the President とは?

ザ・レイク・ジャパン代表取締役の大城が出合ってきたもののなかで、特に彼自身の心を大きく動かしたコト・モノを紹介する。