別荘気分で

Sunday, July 25th, 2021

text shige oshiro

 

 

「楽 水山」ではすべての客室から、北海道の“富士山”こと羊蹄山が望める。

 

 

 

 今日の世界の富裕層の活発な経済活動を受けて、不動産分野においても、高価格帯物件は今、非常に好調な動きをみせている。なかでも比較的医療水準の高い国や地域への富裕層の不動産投資は、ここ数年でさらに勢いを増している。

 

 ハワイ同様、長野の軽井沢や北海道のニセコエリアなどは、もともと海外からも人気ではあったが、昨今のリモートワークやセカンドハウスのニーズの拡大を背景に、国内外を含めた争奪戦状態となっているという。

 

 特にニセコエリアは、海外資本の大型レジデンスの建設が現在も進行中であり、昨年は某ラグジュアリーホテルのレジデンスが数週間で完売になったというのだからその人気の高さが窺える。さらに北海道新幹線も2030年に開業予定と、ますます人気を博す様相である。

 

 さて今回は、そんな注目の同エリアに昨年12月に開業した、「楽 水山」を少々ご紹介する(詳細はIssue41のP138にて)。北海道を代表する日本百名山のひとつである羊蹄山がすべての部屋から望める、わずか18室のみのこの宿は、人目を全く気にすることなく、まるで別荘にいるかのような、なんともいえないリラックスした開放的な空間が実に魅力的だ。

 

 アクティビティも豊富で、ニセコといえば、定番のウィンタースポーツを楽しむのも勿論いいが、私としては、湿気の少ない初夏から夏に訪れて、ランニングやトレッキング、ラフティングなど夏のアクティビティを存分に楽しむことも是非ともお勧めしたい(私が特に夏好きということもあるのだか……)。

 

 体を動かしたあと宿に戻り、夕日に染まっていく壮麗な羊蹄山をぼんやりと眺め、心地良い音楽に耳を傾けながら、ゆっくりと宿自慢のヴィンテージウイスキーを楽しむのもいいだろう。暫し都会の喧噪から離れ、自分の別荘にいる気分で、北海道の大自然を全身で感じ、癒やされていただきたい。

 

 

 

Letter from the President とは?

ザ・レイク・ジャパン代表取締役の大城が出合ってきたもののなかで、特に彼自身の心を大きく動かしたコト・モノを紹介する。