THE NEW LANGUAGE OF DORMEUIL

スタイルの最前線が語る、ドーメルの魅力

October 2025

フランスの洗練の中に英国的薫りを宿し、時代を彩るウェルドレッサーたちをも魅了する、パリの名門ドーメル。彼らが仕立てた経験をもとに、その真価を語る。
text yuko fujita
photography setsuo sugiyama(P1,2), jun udagawa(P3,4)
styling akihiro shikata
BEAMS F 西口修平が語る
DORMEUIL TONIK 2000の魅力

西口修平氏 ビームスF ディレクター1977年、大阪府生まれ。大学を卒業後にビームスに入社。2014年より現職。今日、ビームスFだけに限らず、ブルックスブラザーズをはじめ、社外のさまざまなブランドのディレクション業務も行っている。著書に『Nishiguchi’s Closet』『Nishiguchi Essentials 100』。

ナポリのアルフォンソ シリカでス ミズーラしたブレザー、ブルックス ブラザーズの古着のポロカラーシャツ、80年代のリーバイス517。打ち込みがしっかりしていて着るほどに身体に馴染んでいく生地を好み、同じトニック2000でシングルとダブルのスーツも愛用している。

英国的な薫りに魅力を感じる
フランスの生地ブランド
「本日着用しているアルフォンソ シリカでス ミズーラしたブレザーは、ドーメルのトニック2000(320/340g/m)で仕立てたものです。フランスのブランドでありながら英国的な薫りが強く、筋金入りのハダースフィールドの生地より艶っぽさを感じることができ、そこがドーメルに惹かれる理由です。特に好きなのは、日本の気候に合っていて3シーズン着られ、大変仕立て映えのするトニックです。冬物では15.7の4プライ ミルドウーステッドは最高峰の生地ですよね。ベビーアルパカのシリーズも大変好みです。挙げた生地だけでも、スーツで2着、ジャケットで4着作っているので、それだけドーメルを愛しているのだと思います」

THE RAKE JAPAN EDITION issue 66
1 2 3 4

Contents