DESIGNED FOR YOU: 超一流ブランドでオーダーすべき”この逸品”02
RALPH LAUREN PURPLE LABEL: ラルフ・ローレン氏が愛用している理想のダブルをオーダーできる
July 2022
そのメイド トゥ メジャーには、ラルフ・ローレン氏本人が愛用するモデルが用意されている。
photography setsuo sugiyama
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Ralph(写真左)パープルレーベルのラインが誕生して25周年の記念に登場した「ラルフ」は、ラルフ ローレン氏が普段愛用しているモデルを形にしたものだ。非常に力強い肩のライン、構築的で丈は短め、6Bひとつ掛け。ハンドメイドラインのみの展開で、メイド トゥ メジャーの納期は約3カ月〜。ハンドメイドスーツ¥684,200〜、シャツ¥88,000〜(以上オーダー価格)、タイ 参考商品、チーフ¥18,700 all by Ralph Lauren Purple Label(ラルフ ローレン Tel.0120-3274-20)
Gregory(写真右)モダンパワースーツと銘打たれた「グレゴリー」は、ナローラペルで、スリムで構築的な力強いイングリッシュショルダーを特徴とするモデル。ハンドメイドとハンドテーラードの2ラインが用意されており、ともに納期は約3カ月〜。ハンドメイドスーツ¥684,200〜(ハンドテーラードスーツは¥330,000〜)、シャツ¥88,000〜(以上オーダー価格)、タイ 参考商品、チーフ¥18,700 all by Ralph Lauren Purple Label(ラルフ ローレン Tel.0120-3274-20)
ラルフ ローレンのトップラインであるパープルレーベルのスーツは、テーラーでビスポークスーツを仕立てている我々にとっても憧れの存在で、抗うことのできない魔性の引力を秘めている。唯一無二のアングロアメリカンなスタイルをもったその服には、メンズクロージングを突き詰め続けてきたラルフ・ローレン氏の、どこまでも趣味のよい美意識が細部にまで徹底して宿っている。
実はそのパープルレーベルのスーツをMTM(メイド トゥ メジャー)で仕立てられることはあまり知られていない。一般的にはオーダーの際の選択肢は多ければ多いほどいいように思われているが、ラルフローレンにおいてはその逆で、美意識に沿って完璧に編集された狭い世界にこそ魅力がある。厳選を重ねて揃えられた生地もそうだが、ひとつひとつにブランドの薫りがぎっしり詰まっていて、“無難”を省いている点こそが、パープルレーベルのオーダーにおける魅力である。
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『THE RAKE』日本版の創刊第3号の表紙を飾ったラルフ・ローレン氏が着用しているスーツは、MTMでオーダーできる「ラルフ」と同じショルダーラインだ。
メイド トゥ メジャーはベースとなるモデルから、採寸データをもとにその人の体型に合わせて補正していくオーダーシステムで、素晴らしい技術をもったイタリアのファクトリーで仕立てられる。用意されるモデルは、肩パッドや胸回りがより構築的な「グレゴリー」と、よりソフトで軽やかな仕立ての「ケント」の2タイプ。上手い具合に人気を二分しているとのことだが、実は「ラルフ」という知る人ぞ知る特別なモデルも用意されている。
なんとこちら、ラルフ・ローレン氏自身が愛用している、すなわち氏にとっての理想であるダブルブレステッドスーツをMTMのモデルに落とし込んだものである。ラルフ・ローレン氏が長年かけて辿り着いたこのスタイルを享受できるなんて、なんというありがたき幸せ。
MTMの醍醐味は、ラルフ ローレンならではの生地にあるラルフ ローレン パープルレーベルのメイド トゥ メジャーのために用意された生地は、かなり絞られたラインナップで、むやみやたらに数だけを増やしていないところが逆にとても好感がもてる。
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ウールンフランネルのストライプは、非常にラルフ ローレンらしいセレクトだ。2cm幅のものはラムズウール95%、カシミア5%で、340g/m。3.2cm幅のものは、340g/mで、ウール100%。
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英国カントリー調のチェックもウールやツイードではなくカシミアで揃えている。20柄ほどラインナップされ、300g/m。
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大注目のエスコリアルウール。ガンクラブチェックやグレンプレイドも、この配色!
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ウインドウ・ぺーンのフランネルもラルフ・ローレン氏の好みゆえ、4色ラインナップ。
本記事は2022年7月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 47