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尾州産の織物にこだわった
Zoe“BISHU”

Sunday, November 3rd, 2019

text miki tanaka   photo DD.Frog

 

 

 

 

 2016年、ペットアパレルブランドとして誕生した「Zoe life with pets(ゾーイ ライフ ヴィズ ペット)」。枠に捕われないクリエーション、シンプルでモダンエレガントなデザイン、厳選した良質な素材選び、ハイクオリティなモノ作りを追求しアトリエで一点、一点、製作したペット用ウエアには定評がある。

 

 

ゼニアの生地を使用した愛犬用ブルゾン。他にもアウターベストやチョーカー、リードなども展開している。ブルゾン¥46,000〜(オーダー参考価格) Zoe life with petsゾーイ ライフ ヴィズ ペット TEL.090-1786-5574

 

 

 そして2018年には、メンズ&ウィメンズのライン「Zoe “BISHU”(ゾーイ ビシュウ)」をスタート。同ブランドが活動の拠点にしている愛知県北西部を産地とする尾州織物を活かし、“ファッションと自然や生き物の調和、職人技”をブランドテーマに、オーガニックコットンやシルク、リネン、ウールなどの良質の天然素材と洗練されたデザインによる、環境に配慮した着心地のよいエレガントスタイルを追い求めている。

 

 この尾州の織物は、木曽川の豊かな水と肥沃で温暖な濃尾平野の恩恵を活かして盛んになった伝統産業。同ブランドは、この地に生きる昔ながらの製法にこだわり、一部のラインナップに明治時代に発明され現在では世界で数台のみしか残っていない木製の『ガラ紡績機』による糸を使用。手紡ぎのような空気を含みやすく、柔らかく軽い糸が特徴だ。環境に配慮し、質の高いオーガニックコットンの落綿をブレンドして再利用している。

 

 

こだわりの生地で作られたタスマニアンウールのガウンとオーガニックコットンのシャツ。シャツは、着丈、袖丈、首回りを調節してくれるイージーオーダーも可能。(ガウンも着丈、袖丈とオーダー可能です。) カラーも、ホリゾンタルとスタンドの2種類から選択可能。 袖付けもマシンメイド、ハンドメイドから選べる。(ハンドメイドは+¥6,000) ガウン¥100,000 by Zoe “BISHU”  シャツ¥49,000  by Zoe “BISHU” × Aquellos Ojos Verdes(ゾーイ ビシュウ TEL.090-1786-5574)

 

 

 さらにその糸を『ションヘル式織機』と呼ばれる旧式織り機で織り生地にする。これは低速回転で織り上げられるため、縦糸(経糸)にかかるテンションが非常に弱く、柔らかく素材自体の風合や良さが保たれた生地となる。そして横糸(緯糸)を打ち込む際にシャトルが通過出来るよう縦糸(経糸)を大きく開口させるため、織り組織が明確に出てきれいな目風が生まれるのだ。

 

 

手編みでざっくり編んだシンプルなニットキャップと、2mほどある大判サイズのブランケット。フリンジは手作業で製作されたもの。ニットキャップ¥23,000、ブランケット¥86,000 both by Zoe “BISHU”(ゾーイ ビシュウ TEL.090-1786-5574)

 

 

 生産効率が非常に悪く、織機自体生産されていない為、最近ではこのような機械を使う工場は少なくなっているが、こだわりの生地のためにあえて、旧式織機を使っているのがZoe “BISHU”なのだ。

 

 

先述の尾州とは異なり、大阪のTシャツブランド「EIJI」に別注をしたサステナブルなTシャツも展開。世界のオーガニックコットン生産量、全体のわずか0.03%のみ生産される「アルティメイトピマコットン」を使用。 艶、光沢、風合い、とろみがより出る最高級な仕上がりに。下着や肌が透けないヘビーウェイト生地なのが嬉しい。クルーネック,Vネックで展開。左:ウィメンズTシャツ¥16,600、右:メンズTシャツ¥16,600 both by Zoe“ BISHU”× EIJI(ゾーイ ビシュウ TEL.090-1786-5574)

 

 

 そんな日本の古い織り機や職人技で作られた生地や服にロマンを感じ、モダンにデザインするのもオシャレのひとつの楽しみではないだろうか。

 

 

Zoe “BISHU”

TEL. 090-1786-5574

www.zoebishu.jp

www.zoelifewithpets.com