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話題の意欲作が、ついに発売開始

AUDEMARS PIGUET
“Royal Oak Perpetual Calendar Ultra Thin”

Tuesday, November 12th, 2019

text tetsuo shinoda photography jun udagawa

 

 

1972年に誕生した「ロイヤル オーク」は、“ラグジュアリースポーツウォッチ”という新たなジャンルを確立した。この歴史的な大傑作の薄型ケースにパーペチュアルカレンダー機構を組み込んだ。コンセプトモデルではタペストリーダイヤルだったが、より視認性の高いサテン仕上げのダイヤルに変更されている。自動巻き、PT ケース、41mm。価格は要問合せ Audemars Piguet(オーデマ ピゲ ジャパン TEL.03-6830-0000)

 

 

 コンセプトモデルという形で昨年発表された、世界最薄の自動巻き式パーペチュアルカレンダーウォッチ“RD#2”が遂に製品化され、発売をスタートした。数々の薄型記録を樹立してきたオーデマ ピゲは、閏年表示の付いた永久カレンダーウォッチを1955年に世界で初めて発表したという歴史もある。そこにアイコンウォッチである「ロイヤル オーク」を組み合わせる手法は、まさに同社の歴史を濃縮した時計といえるだろう。

 

「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン」は、256個のパーツを使用する超複雑機構でありながら、自社製ムーブメント、キャリバー5133の厚みは、わずか2.89mmしかない。八角形ケースのスポーティな個性を持ちつつも、ケースの厚みは6.3mmという恐るべき時計に仕上がっている。

 

「ロイヤル オーク」は、極めて入手困難な人気モデルであり、パーペチュアルカレンダーには悠久たる時の流れを楽しむ上質な世界観がある。その両方を内包した時計には、オンリーワンの価値がある。しかもケースとブレスレットの素材は、エレガントな輝きのプラチナ。すべてが贅沢であり、特別な時計なのである。

 

 

キャリバー5133は1層構造。パーペチュアルカレンダー機構部分は、0.35mm の厚みしかない。6つのビスの方向がきれいに揃っているのは、裏蓋側から固定しているからだ。

 

ケースの厚みは6.3mm。ヘアラインとポリッシュの仕上げを分けることで、メリハリのある光沢を作って高級感を演出する。