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アイビースタイルに必要な
5つの“ステープル”

5 STAPLES FOR IVY STYLE

Friday, August 16th, 2019

巷ではアイビー&プレッピー・スタイルが大復活している。

ここでは5つの“マスト・ハヴ”なアイテムたちを紹介する。

 

by benedict browne

 

 

 最近では、オケージョンごとのドレスコードはあいまいになり、何を着たらいいのかわからなくなってきている。ジャケットを着るべきだろうか? スニーカーでは、くだけすぎだろうか? ネクタイをするべきか? もししないでいいなら、その代わりにどんなシャツを着るべきなのか? 答えに窮する質問がたくさんある。

 

 ひとつ確かなことは、プレッピーやアイビールックを参照することで、大間違いは避けられるいうことだ。それは、フォーマルとカジュアルをはっきりさせる魔法の力を持っている。あなたはワシの目ごときドレスコードの裁きの門を、難なく通過することができるだろう。

 

 そのルーツは1910年あたりにまで遡る。富裕な家に生まれ、高い教育を受けていたアメリカ北東部の学生たちは、日々のファッションにスポーツウェアやカジュアルウェアの要素を取り入れることを始め、それは流行を超えたスタイルとして今日まで続いている。20世紀も半ばになると、このサブカルチャーは大いに成長した。

 

 男のスタイルとして主流となり、多くのブランドが彼らのスポーティなスタイルを取り入れ、商品化した。たくさんの要素がスポーツウェアから取り入れられていた。クールで洗練されていて、しかし気負わず、実にカラフルでもあった。

 

 今日、プレッピー的な美意識で装うということは、現代的なスタイルと古典的なクオリティを同時に満足させることである。

 

 この分野では、ラルフローレンが過去それぞれの時代からインスピレーションを得て、多くのことを成し遂げてきた。あらゆる意味でわれわれのお気に入りであるドレイクスは、常にプレッピー・スタイルを意識し、そのコレクションに取り入れている。

 

 プレッピー・スタイルは時代を超越している。そこでワードローブに組み込むべき5つのステープル(必需品、マストアイテム)を見てみよう。

 

 

1.オックスフォードのボタンダウン・シャツ

 

 プレッピーなワードローブの最大の定番は、おそらくオックスフォード製のボタンダウン・シャツだろう。それは19世紀後半、ブルックスブラザーズによって考案された。ジョン・E・ブルックスがポロの試合において、乗馬選手のシャツの襟がはためいているのを見て思いついたと言われている。

 

 シンプルで効果的。オックスフォード製のボタンダウン・シャツは、リラックスした雰囲気を持ち、ジャケットやセーターの首元をレイキッシュに演出する。レップタイをしても、しなくても、襟元は美しくまとまる。胸ポケットも便利である。インテリ風に見せたければ、ボールペンを差せばよいし、喫煙者ならタバコの箱を入れられる。

 

  このカテゴリーについては、イギリスのサマセットにシャツ工場を持つ、ドレイクスのものがおすすめである。

 

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2.チノーズ

 

 プリーツ入りトラウザーズもいいものだが、プレッピー・スタイルに欠かせないのは、チノーズである。通常ウエスト位置はフォーマルより低いミッドライズでカットされ、正面にはプリーツは入っていないものが多い。コットン・ツイルの素材なら、暑い時も寒い時も穿くことができる。

 

 ナンタケット・レッド、レモン・イエロー、またはサーモン・ピンクのチノーズがクールだという輩もいるが、私は違うと思う。チノーズは“ベージュ”であるべきだ。ベルトループに似合うのは、メッシュベルトやリボンベルトなど。前出のボタンダウン・シャツ、ポロシャツ、スポーツ・ジャケットなどとは絶好の相性だ。

 

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3.ジャケット

 

 プレッピーなスタイルに似合うジャケットは3つある。素朴な色調の模様入りツイード製スポーツ・ジャケット。メタルボタン付きのネイビーブレザー、そしてストライプのボーティング・ブレザーである(ボーティング・ブレザーを着こなすのは最も難しいが、正しく着用すれば、これ以上なくスタイリッシュである)

 

 ネイビーブレザーは英国海軍にそのルーツを持ち、プリンス・オブ・ウェールズの面影を思い出させる。フランネルかフレスコのグレイ・トラウザーズかナチュラルなチノーズとベストマッチだ。

 

 ツイード・ジャケットのオプションは無限大で、フランネル・パンツでドレスアップもできるし、ターンナップしてセルビッチを見せたウォッシュド・デニムと合わせ、ドレスダウンすることも可能だ。

 

 付け加えておきたいのは、クラシックなライトブルー&ホワイトのシアサッカー製ジャケットやマドラスチェックのジャケットだ。これらも実にプレッピーらしいジャケットだといえる。

 

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4.ローファー

 

 プレッピーな格好に欠かせないのは、ローファー以外に考えられない。今日ではフォーマル・シューズの一種とも考えられているため、フォーマルとカジュアルの両方で履くことができるが、元来はもちろんフォーマル・シューズではない。フォーマル・トラウザーズからチノーズやジーンズにまで合わせることができる。

 

 なかでも最高なのは、ペニーローファーだ。私見だが、これはすべてのスタイルに似合う靴だ。素材はブラックボックスカーフからスエードまで。タッセル・ローファー、さらにはホースビット・ローファーも、取り入れたいアイテムだ。

 

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5.ストライプ・タイ

 

 アイビーやプレッピーを体現した人々にとって、もっともアイコニックなアクセサリーは彼らの出自を表すストライプをあしらったタイであった。反復するストライプのタイは、実にプレッピー的なアイテムである。加えて、グレナディン・タイ(フレスコ・タイ)もプレッピー的で、汎用性が高い。

 

 白いオックスフォードのボタンダウン・シャツ、ゴールドボタンのネイビーブレザー、ツイードのスポーツ・ジャケットには、シンプルなグレナディンのタイやストライプ・タイがよく似合う。

 

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