A Study in Oak
ウイスキー愛好家の心を打つ、極上の逸品
June 2025
ウイスキー作りのクラフツマンシップが結晶した「A Study in Oak」は、名門マッカランの33年熟成原酒を、
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世界の名だたるコンテストを総なめにしてきたシンガポールのウイスキー・クリエイティブ集団、Ephemerus Concepts。彼らが新たな伝説を打ち立てるべく送り出したのが、「A Study in Oak」と名付けられた特別な2本セットだ。33年熟成のザ・マッカランを用いたこのコレクターズ・エディションは、英国と日本、そして蒸溜とデザインの伝統が交差する、まさに芸術品である。
セットには、1991年ヴィンテージのザ・マッカランを原酒とした2本のハイランド・シングルモルトが収められている。一方はシェリー樽でそのまま33年間熟成されたもので、マッカランのクラシックな芳香と深みを味わえる。もう一方は、50〜80年物の北海道産ミズナラで造られた樽に詰め替え、10ヶ月以上かけてフィニッシュされたもの。36ヶ月自然乾燥させたミズナラによって、独自のスパイスとオリエンタルなニュアンスが加わり、シェリー樽由来のリッチな甘みと見事な調和を奏でている。
Ephemerus Conceptsの共同設立者デヴィッド・ワン氏（右）とクリスチャン・ルースダー氏（左）。
Ephemerus Conceptsは、シンガポールに拠点を置く高級ウイスキーブランドである。共同創業者のデヴィッド・ワン氏とクリスチャン・ルースダー氏は、投資銀行やコンサルティング業界で活躍したキャリアを持ち、そこから独立してウイスキーの世界に飛び込んだ。現在は、ミズナラ樽とシェリー樽の組み合わせによる革新的なウイスキーを世界に届けている。
「ウイスキーの本当のおもしろさは、味わいの違いを楽しむだけでなく、原料のモルトの発酵や蒸溜技術、熟成させる樽の選定に至るまでのすべての過程を知ることにあると考えています。製品を作り上げた人々の話、彼らの努力、そして製品作りに込められた技術と情熱を知ることで、初めて本当の価値を理解し味わい尽くすことができるのではないでしょうか」と語るのはウイスキーの芸術性に魅せられたワン氏である。
「ジャパニーズ・ウイスキーの工場見学などの体験もあり、もともとミズナラ樽には関心を持っていました。その後、本場のスコッチウイスキーに触れる中で、伝統的なスコッチウイスキーとミズナラ樽を組み合わせたら面白い化学反応が起こるのではないかと考え研究を重ねるようになりました」とルースダー氏。日本で育った彼は、和の工芸・美学に深い造詣を持っている。
「サントリーの山崎1984年や他のフラッグシップ製品にインスパイアされ、シェリーとミズナラの調和を実現することを目指しました。サントリーの製品では、2種類の樽それぞれで熟成されたウイスキーをブレンドするのに対し、われわれのプロジェクトではシェリー樽で熟成させたものをミズナラ樽に移し替えフィニッシュしています。シェリーとミズナラの新しい可能性を楽しんでいただければ幸いです」とルースダー氏は続けた。
装いにもまた、唯一無二の魅力がある。ボトルは無鉛クリスタル製で、スコットランドと日本の文化的融合を象徴するデザインが施されている。オリジナル・シェリーボトルには「強さと勇気」の象徴である三日月が、ミズナラ・フィニッシュには「優美と儚さ」を表現した桜の扇が描かれている。
精巧な木製キャビネットは英国ビル アンバーグ スタジオとのコラボレーションにより生み出された。ビルアンバーグは名作ロケットバッグなどで知られるレザー界の重鎮だ。外側は植物タンニンなめしのレザーで覆われ、内部にはクリーム色のカーフスキンが内張りされている。ボックスを開くと、2つのデキャンタがエレガントに表れる。台座部分の木材には、表面を焼き炭化させることで耐久性を高める「焼杉板」の技法が施されている。世界的なブランドの技術と日本の伝統美が組み合わされているのだ。
これは単なる蒸留酒ではない。ウイスキーの地平を切り開く情熱の結晶である。限定数は世界195本、価格は邦貨にて約330万円となっている。コレクションするに相応しい、超希少品といえるだろう。
“A Study in Oak” Macallan 33-Year-Old 1991 Origins Sherry & Sherry-Mizunara Bill Amberg Edition
Origins Sherry：700ml、Sherry-Mizunara：700ml、ビル アンバーグ製特製キャビネット入り。世界限定195セット ￡15,500+ tax（≒¥3,310,000）
日本語の問い合わせ先
Email: customer_jp@ephemerus.com
