Wednesday, September 30th, 2026
ブレゲ「マリーン」が新たな表情に。250周年のギヨシェを纏うふたつの新作
1815年、アブラアン-ルイ・ブレゲがルイ18世によってフランス王立海軍の時計師に任命された歴史を受け継ぐブレゲの「マリーン」コレクション。その中核を担う3針モデル「マリーン 5517」とフライバック・クロノグラフ「マリーン クロノグラフ 5527」に新作が加わった。
見どころは、ゴールド製ダイヤルに施された「ケ・ド・ロルロージュ」の手彫りギヨシェ。2025年の創業250周年を機に登場したこの模様は、アブラアン-ルイ・ブレゲが工房を構えたパリ・シテ島の住所に由来し、シテ島とサン=ルイ島の輪郭、さらに水面の波を思わせる意匠を重ね合わせている。伝統的なギヨシェを、単なる装飾ではなく、出自そのものへ結びつけたところが面白い。
40mmの「マリーン 5517」は、ホワイトゴールド×アイスブルー、ローズゴールド×ブラック、チタン×ブルーの3仕様。日付表示を6時位置へ移すことで左右のシンメトリーを強調し、ブレゲ数字とアップル針というクラシックな意匠を際立たせた。一方、42.3mmの「マリーン クロノグラフ 5527」にはフライバック・クロノグラフを搭載。3時位置に分積算計、9時位置にスモールセコンドを置き、こちらも日付表示を6時位置へと配置している。
細部にも海とのつながりが潜む。秒針やクロノグラフ針の先端には、海上で用いられる国際信号旗「ブラボー」の“B”を引用し、リュウズガードは波を、ケースバックから見えるゴールド製ローターは舵をイメージ。いかにも海洋時計然とした記号を前面に押し出すのではなく、ブレゲらしい技巧の中へ静かに織り込んでいる。




