ティト流、ヌキのテーラード

photography jun udagawa styling akihiro shikata

　世界的名店ルビナッチで長らく経験を積んだティト・アレグレットは、マリアーノ・ルビナッチを紳士のエレガンスの師と仰ぐ一方で、ラルフ ローレンの世界から多大な影響を受けている、ナポリきってのウェルドレッサーだ。

　クラシックの王道を知りながら、自分のフィルターでアメリカや英国のテイスト、ときにヴィンテージをミックスさせた彼のスタイリングは、他のナポリブランドの提案とは明らかに一線を画し、とても新鮮だ。

　自身のブランド、ティト アレグレットでは、そんな彼の世界を表現した、リラックス感のある仕立て、風合いの生地による、ナポリ製のテーラード製品が揃う。そのヌケ感の塩梅がもう、天才的なのだ。

左：ナポリ製のウールシルクリネンのジャケットに、80年代のアメリカ製デニムシャツをコーディネイト。ヴィンテージにこだわるのではなく、手頃な古着でも表現できる、着込んでクタッとした風合いを大切にしたい。ジャケット￥101,000 Tito Allegretto （フィルム／TEL.03-5413-4141）　

右：ウールリネンのスーツは独特のシワ感が軽やかな仕立てとマッチ。こちらも70年代のアメリカ製BDシャツと。スーツ￥128,000 Tito Allegretto（フィルム／TEL.03-5413-4141）  タイ￥27,000 Charvet（ザ ソブリンハウス／TEL.03-6212-2150）その他のアイテムはすべてproperty of The Rake

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