HOTELS DELUXE Vol.03

ホテルの名物料理

Wednesday, April 1st, 2020

歴史あるホテルには、長きにわたって受け継がれてきた名物料理がある。

それらが誕生した背景には、一体どんなストーリーがあるのだろう。

物語を知り、そして味わうことで、ホテルで過ごす時間をより豊かなものにしたい。

 

 

<ザ・キャピトルホテル 東急>

透き通るスープは鳥と豚のガラを約4時間煮込んだものがベース。トッピングは、白ネギ・万能ネギ・ラー油・七味唐辛子の全4種。「排骨拉麺(パーコーメン)」¥2,600(税サ別)

 

 永田町のザ・キャピトルホテル 東急「ORIGAMI」の「パーコーメン」は、政財界にファンが多い。その場所柄もあり、歴代の総理大臣たちに愛されてきた“出世麵”として有名なのだ。今やホテルの名を聞くだけで多くの人々が連想するこの名物は、前身の東京ヒルトンホテル時代に「日本で人気のあるメニューをゲストに提供したい」という総支配人の思いから誕生した。

 

 こだわりは数多くあり、例えばパーコーは、国産豚ロースを秘伝のタレに2時間半漬け込み、その後異なる温度で2回揚げることで外はカリカリ、中はジューシーに。また麵には、箸が苦手な海外のゲストでも楽しめるように、伸びにくい工夫がされている。味わうほどに、細部に宿る深いこだわりを感じられるだろう。

 

 

オールデイダイニング「ORIGAMI」

営業時間:6:30~24:00(L.O.23:30)提供時間:11:00~24:00

TEL. 03-3503-0872

www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/restaurant/origami/index.html

 

 

<帝国ホテル>

この名がつけられたのは、1936年にシャリアピンが再度来日したとき。ソース代わりの玉ネギのソテーが、柔らかいお肉の味わい深さを増している。「シャリアピンステーキ」¥5,300(税込サ別)

 

 

 1890年に“日本の迎賓館”として誕生した帝国ホテル。開業時の発起人のひとりである渋沢栄一氏はこんな言葉を残している。「ホテルは一国の経済にも関係する重要な事柄。外来の御客を接伴して満足を与ふるやうにしなければならぬ」。これを体現するような名物料理が帝国ホテルには多数存在する。

 

 そのひとつであるこの「シャリアピンステーキ」は、1934年に来日したオペラ歌手フョードル・イワノビッチ・シャリアピンのために生み出された料理。歯の痛みに悩まされていた彼の「ステーキが食べたい」というリクエストを受け、当時の料理長が考案したもの。玉ネギに漬け込んで柔らかく仕上げたランプ肉と、その上の玉ネギのソテーが滋味深い1皿だ。

 

フランス料理 「ラ ブラスリー」

営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.) ディナー17:30~21:30(L.O.)

TEL. 03-3539-8073 ※ランチは要予約

www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/la_brasserie/

 

 

1 2