WHERE TO VISIT IN BALI

バリ島のおすすめスポット

March 2019

ビーチ・クラブ「THE POTATO HEAD」のプールとラウンジエリア。

 

 ザ・リッツ・カールトンバリで何をすることもなく、ただただゆっくり過ごすことが旅の醍醐味ではあるが、長期滞在をする諸兄の中には、何日かはホテルの外で過ごしたいと考えている方もいることだろう。そんな諸兄のために、オススメのスポットをいくつかご紹介する。

 

 まずはバリ島で最も活気のあるエリア、スミニャックに位置している「THE POTATO HEAD」。スミニャックには数多くのブティックやレストランが軒を連ねているだけでなく、ナイトクラブも多く存在しているが、なかでもここは特に人気の高いビーチ・クラブ。ビーチ・クラブとは食事やお酒を楽しみながら、海辺のプールでゆっくり過ごすことできる、ビーチに建つ施設のことである。

 

メインのプール。手前右手にあるのは、プールにいながらにして注文できるバー。

 

「THE POTATO HEAD」を象徴するカラフルな外観。なんとすべて窓枠で作られている。

 

 

 敷地内には、インフィニティープールやバー、レストランもあり、いずれも朝から夜まで開いているため、一日中いることも可能。どこにいても夕日望むことができるため、サンセット目当てに訪れるゲストも多いという。

 

 また時期によって、波打ち際に建てられたステージで有名DJがパフォーマンスをすることも。ぜひスケジュールをチェックしてから遊びに行きたい。

 

2階部分に位置する「ピザガーデン」。緑が豊富に施されたテラスからは、目下にプールと海を望む。

 

 

Potato Head Beach Club Bali

Jalan Petitenget No. 51 B, Seminyak, Kuta Utara, Kabupaten Badung, Bali

TEL:+62 361 4737979

営業時間:10:00~26:00  エントランスフィー無し

www.ptthead.com/

 

 

 

 次のおすすめは、ザ・リッツ・カールトンバリの近くに位置するホテル「ソフィテルバリヌサドゥアビーチリゾート」内に昨年8月にオープンした「Manarai Beach House」。

 

 世界に4000軒以上のホテルを有するアコーホテルズに属するソフィテルが所有する同ビーチハウスは、青と白をベースとし、爽やかで洗練された空間。ヌサドゥアが誇る白い砂浜に直結しているため、ドリンクや食事、音楽を楽しみながら、波の音に耳を傾けてリラックスすることができる。

 

左手にはバー、右手にはプール。奥には白い砂浜のビーチが広がる。風と波の音に耳を傾けながらリラックスしたい。

 

 

 ドリンクのメニューはもちろん、食事のメニューも充実している。というのは、ミシュランの星付きレストランで修行していたステファン・イェット氏がエグゼクティブシェフを務めているから。いずれもシンプルな料理ではなく、一皿一皿美しいプレゼンテーションがなされた、こだわりが詰まった料理ばかり。是非一度お試しいただきたい。

 

 オススメは、「Crispy tuna tempe」や「Pan fried seabass」、そしてキヌアなどのヘルシーな食材がふんだんに入った「Freekeh grain salad」である。

 

 なかでも軽い一皿としてオススメしたいCrispy tuna tempeは、新鮮なマグロとトリュフとマイクログリーン(日本でいうスプラウトのようなもの)を、カリカリに揚げられたテンペ(インドネシアを代表する発酵大豆食品。臭みは皆無)に盛り付けた一品。材料は全く異なるが、スタイルとしてはイタリアでいうブルスケッタのようなものといったら分かりやすいだろうか。お酒のお供にもぴったりなのである。

 

 

ぜひとも頼んでいただきたい「Crispy tuna tempe」。絶妙なコンビネーションがやみつきになること間違いなし。

 

 

 なによりもここはオープンして間もないということもあってか、日本人のゲストも少ないため、異国気分を存分に味わえるのも嬉しいポイントだ。ビーチサイドで本を読みながらただただリラックス……そんな過ごし方をおすすめしたい。

 

海とは反対方向に位置するソファがメインに配置されているエリア。夜にはライトアップされ、ムーディな雰囲気が漂う。

 

Manarai Beach House

Beach front at Sofitel  Kawasan Pariwisata ITDC Lot N5, Nusa Dua, Bali

Tel:+62361 4772727

営業時間:9:00〜23:00(金・土は〜25:00)

 

 

 

 最後は、サンセットが非常に美しいことで人気な「ウルワツ寺院」。10世紀頃の石を用いて11世紀に建立されたとされる由緒ある寺院であり、ジャワ出身の有名な僧侶(Dhang Hyang Dwijendra)が、彼の巡礼のなかで最後に訪れた場所として語り継がれている。寺院が位置するのは、なんと海面から70メートルの断崖絶壁。バリ島を代表する6つの寺院のひとつとして海の霊を祀っている。

 

右の断崖絶壁の端に位置している、小さい三重塔が分かるだろうか。それが、ウルワツ寺院だ。

 

 

 ウルワツ寺院は他の寺院に比べると小さいにもかかわらず、多くの観光客が訪れる。それはこの絶景が理由と言っていいだろう。サンセットの時間はもちろん、日中でもその壮大なパノラマは息を呑む美しさ。スピリチュアルな空気の中、大自然を目の前に深呼吸をすれば、身体のなかからリフレッシュできるだろう。

 

ウルワツ寺院からの壮大なパノラマビュー。真っ青なインド洋と空、そして岸壁や岸の緑のコントラストが実に美しい。

 

 

 日が沈む少し前から開始する、バリ島の三大舞踊のひとつであるケチャダンスを目当てに訪れる人も多い。寺院とケチャダンスの鑑賞がセットになったプランなどもあるため、ぜひチェックしてみてほしい。

 

 もしも個人でここを訪れるならば、前もってクルマをチャーターしておきたい。ケチャダンスを観たあとにタクシーがなかなか捕まらず、帰ることが困難になってしまう可能性があるからだ。

 

ウルワツ寺院とサンセットを背景に披露されるケチャダンス。

 

 

 ただ、なによりもここで気をつけていただきたいのは、サル。食料にとどまらず、観光客が身につけているサングラスや帽子、時計やイヤリングなどを持って行ってしまうのだ。貴重品はカバンの中にしまって、しっかりチャックを閉めておくのがベストである。

 

Uluwatu Temple

Jl. Raya Uluwatu | Southern part of Bali, Pecatu 80361, Indonesia

営業時間:8:00〜18:00

 

 

 ほんの3つしかここでは紹介できなかったが、他にもたくさん魅力のあるバリ島。ぜひ自分好みの場所を、開拓してみていただきたい。

 

 最後にひとつだけ。バリ語で「ありがとう」を意味する「スクスマ」は是非覚えておいてほしい。Thank youではなく、スクスマといえば、よりたくさんの笑顔に触れられる旅になることだろう。

 

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