IN CONVERSATION WITH:
THE ARMOURY’S MARK CHO

アーモリーの“マーク・チョー”

October 2019

香港とニューヨークにてショップを展開し、メンズウェアの“メッカ”といわれるアーモリー。

その共同設立者であるマーク・チョーが、彼のスタイル哲学を明らかにする。

 

by christian barker

 

 

 

 

  彼と友人のアラン・シー、イーサン・ニュートンは、2010年に“インターナショナル・クラシック・アルチザン・クロージング”を扱う店“アーモリー”を設立した。それ以前、マーク・チョーは投資ファンドで働いており、数百万ドルもの価値を持つ不動産物件を扱っていた。メンズウェアの世界への転身は、かなり劇的に見えるかもしれない。

 

 しかし実際には、彼がアーモリーと、もうひとつのビジネスであるブランド、ドレイクスでしていることは、前職と似ている。服装の世界において、紳士が高級ワードローブに“投資”することについて、賢明なアドバイスをしているのだ。

 

 チョーは間違いなく、クラシック・テイラーリングの大家である。彼ほどスタイルについて尋ねるのに適した人物はいないだろう。それはアメリカ、イギリス、アフリカ、極東にまたがる教育とキャリアの中で培われたものだ。

 

 日本からアメリカへの道中でチョーをつかまえ、どんなアイテムを購入するのが、最も効率的な“投資”かを尋ねてみた。なぜアルチザンたちが彼を惹きつけるのか? そして現代社会のなかで、いかに相応しい装いをするかということについて、語り合ってみた。

 

 

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