SUMMER SHOES: STALWARTS AND THE UNDETECTED

サマーシューズの新しい定番

Tuesday, June 29th, 2021

夏の靴に新しい風を吹き込む時が来た。

1年中使えるローファーを履いていれば大丈夫という時代は終わった。

世界で最も熟練した靴職人によって作られた、これからのサマーシューズ・スタイルを見てみよう。

 

 

by freddie anderson

 

 

 

トレードマークであるバスク・シャツとエスパドリーユを履いたパブロ・ピカソ。カンヌの自宅にて(1960年)。

 

 

 

 高品質の夏の靴を見つけることは、有名な画家の芸術作品を手に入れるようなものだ。日頃から節制して、お目当てのものを見つけたら、思い切って散財しよう。夏の靴選びの面白さは、あまり目立たない靴が、時としてあなたの目を引くことだ。盛夏を前に、いくつかのキーとなるデザインを紹介しよう。

 

 

エスパドリーユ

 

 

 

 エスパドリーユは文字通り、そして比喩的にも、そのエッジが少し“エッジィ”なデザインだ。結び目のあるネッカチーフ、フィッシャーマンズ・キャップ、ブルトン・シャツ(バスク・シャツ)などによく似合う。エスパドリーユほど、海の生活を物語るものはない。

 

 頑丈で快適なエスパドリーユは、漁師をはじめ海の仕事に従事する男たちのための靴として作られたが、今ではリヴィエラのカフェ・カルチャーを象徴するアイテムとなっている。

 

 

Raffia Net Yucatan Espadrilles Blue Hamptons Suede Espadrilles
MANEBÍ

Raffia Net Yucatan Espadrilles

$ 100

MANEBÍ

Blue Hamptons Suede Espadrilles

$ 100

Vintage Taupe Hamptons Suede Loafers
MANEBÍ

Vintage Taupe Hamptons Suede Loafers

$ 135

 

 

 エスパドリーユは、太陽の下の砂浜で、ローカルの人々のようにドレスダウンしたいときだけでなく、ドレスアップしたいときにも履くことができる靴だ。

 

 バーケーション中のジョン・F・ケネディや、映画『太陽がいっぱい』(1960年)のアラン・ドロン、休息中のサルバドール・ダリ、作品を制作中のパブロ・ピカソのように、クールでありながら洗練された印象を与える。

 

 無限に続く夏の刺激的な雰囲気を表現したマネビのエスパドリーユは、カラフルでエネルギッシュ、かつ丈夫で、スタイルとクオリティのバランスが取れている。

 

 

 

 

 

ウーブンローファー

 

 

 ウーブンローファーがあまり注目されていない理由のひとつは、どこに注目したらいいのかわからないからだ。通気性に優れ、軽量で快適なこのローファーは、夏にこそその真価を発揮する。

 

 エレガントなデザインとボヘミアンな魅力を持つウーブンローファーは、夏中をヨーロッパの島々で詩を書いたり、ギターを弾いたりして過ごす、ジェットセッターたちに人気がある。

 

 TheRake.comで販売しているウーブンローファーは、すべて熟練した靴職人によって作られ、洗練された特別な魅力を備えている。

 

 

Brown Woven Leather Rimbaud Loafers Dark Brown Marphy Woven Leather Loafers
BARBANERA

Brown Woven Leather Rimbaud Loafers

$ 641

RUBINACCI

Dark Brown Marphy Woven Leather Loafers

$ 525

 

 

 ルビナッチの有名なローファー“マーフィー”は、ウーブンレザーをレザーのトリミングで仕上げており、トップのリボンがアクセントとなっている。

 

 一方、バルバネーラの“ランボー”には、ブラックとブラウンの2色があり、裏地がなく折りたためるので、旅行用の靴として最適だ。

 

 良くも悪くも、私は普段、“裸足でローファー派”ではない。しかし、ウーブンローファーは例外だ。その自由奔放でエレガントな魅力は、ハイウエストの淡いリネン・トラウザーズやニットTシャツとよく調和し、ヨーロピアン・エレガンスを象徴する。

 

 

 

サンダル

 

 幼い頃、夏の間は、ずっとサンダルを履いていたように思える。そして20代になると、もう一度新たにサンダルが好きになる。ティーンエイジャーの頃には、なぜサンダルを履く機会が少なかったのだろうと思う。

 

 スペイン生まれでフィレンツェ在住のデザイナー、アルヴァロ・ゴンザレスが2013年に立ち上げたアルヴァロは、間違いなくサンダルの復活に重要な役割を果たしている。

 

 このブランドのシックなサンダルは、イタリアのフィレンツェとその周辺にある厳選された職人の工房で作られている。素材はカーフ、スエード、エキゾチック・レザーなどで、すべてイタリアの専門タンナーによって植物性タンニンでなめされる。

 

 

カメラを首から提げて自転車に乗る写真家スリム・アーロンズ(1955年)

 

 

 

スリークなペニーローファー

 

 コロナ禍でオフィスを離れていた時期、ペニーローファーがにわかに盛り上がりを見せた。今までとは違うスリークなタイプが相次いでリリースされたのだ。人々はスリッパーの代わりに、このスタイルに快適さを求めた。軽量でフォーマルさを抑えたこの手のペニーローファーは、この夏も大活躍するだろう。

 

 裏地に極薄のレザーを使用し、東京のイチョウ並木の早朝の静けさにインスパイアされたボードイン アンド ランジの鹿革製“ギンコー”ローファーは、メンズシューズのシックの概念を塗り替える。イチョウの葉のカットアウトが施されたペニーストラップを特徴とするこの一足は、まさに究極のサマーローファーだ。

 

Black Levant Calf Leather Padstow Light Loafer Taupe Deerskin Sagan Classic Ginkgo Loafers
EDWARD GREEN

Black Levant Calf Leather Padstow Light Loafer

$ 660

BAUDOIN & LANGE

Taupe Deerskin Sagan Classic Ginkgo Loafers

$ 590

 

 

 同じくボードイン アンド ランジの“サガン”ローファーは、他に類を見ない快適な履き心地で知られる。どちらも賢明な投資と言えるだろう。

 

 本格的なペニーローファーを象徴するモデルとして、エドワード グリーンの“ピカデリー”がある。これは通年で使える一足だが、さらにカジュアルなバリエーションとして“パドストウ”が出た。タンブラー加工を施したカーフレザー“レヴァント”を使用した新モデルで、非常に軽量で、裏地を廃したため柔軟性に富み、高温多湿の環境下でも快適である。スリムなストラップとすっきりしたエプロンパターンが特徴で、エレガントでモダンなスタイルと時代を超えたクラフトマンシップが見事に融合している。

 

 

 

フレンチ・リヴィエラにてくつろぐ俳優デビッド・ニーヴン(1960年代頃)。

 

 

 

 

ヨーロピアン・タッセル・ローファー

 

 英国の伝統的な企業が製造しているタッセルローファーは、丈夫でカントリー志向のもので、冬の時期に適している。しかし、いくつかのヨーロッパ・ブランドは、独自のデザインのタッセルローファーを展開しており、コンチネンタル風のスタイルによく似合う。

 

 例えば、ステファノベーメルのブラウンのスエード製タッセルローファーは、イタリアの伝統的な靴作りの技法が駆使されており、非常にシックな一足だ。

 

 

AK MC hand made Goodyear tassel loafers in hand burnished burgundy brown calf leather Brown Suede Apron Tassel Loafer
ALEXANDER KRAFT MONTE CARLO

AK MC hand made Goodyear tassel loafers in hand burnished burgundy brown calf leather

$ 480

STEFANO BEMER

Brown Suede Apron Tassel Loafer

$ 895

 

 

 少しラギッドなローファーが好きならば、同じイタリアのバルバネーラの“ローレンス”をおすすめする。ダークブラウン・スエードとブラウン・ディアスキンの2種類があり、素材の好みに応じて選ぶことができる。

 

 地中海の北へ目を移すと、アレキサンダー クラフトモンテカルロが、手作業で磨き上げたグッドイヤー製法による見事なタッセルローファーを製作している。カラーは、バーガンディまたはライトブラウンのスエードだ。クラフト氏はこの靴をあえて細長くデザインし、よりエレガントなものとした。もし夏をフレンチ・リヴィエラで過ごすなら、このタッセルローファーを履かない日はないかもしれない。

 

 

 

 

スニーカー/プリムソール

 

 

White Calf Oaxen Sneaker
MYRQVIST

White Calf Oaxen Sneaker

$ 210

 

 夏の明るい色のスニーカーとしては、トレーナー・タイプよりも、その対極にあるプリムソール・タイプの方が適している。夏は、真新しい白いスニーカーを履くチャンスだ。

 

 オフホワイトを基調としたミルクヴィストの“オーケン”スニーカーは、スカンジナビアン・スタイルの良いところをすべて備えている。

 

 

 

ケネディ大統領と義理の弟ピーター・ローフォード (1962年)

 

グレースランドの敷地内を散策するロック歌手のエルビス・プレスリー(1957年頃)

 

ポール・ニューマン(1967年)