Interview: Stephan Winkelmann On Bugatti

最大のアイコン
「ブガッティ」が持つ
魅力について語りましょう

October 2018

text fumio ogawa

 

 

Stephan Winkelmann / ステファン・ヴィンケルマン

1964年生まれ。ローマで政治学を修めたが、ほとんどのキャリアは自動車ビジネスで積んできた。メルセデス・ベンツ、フィアットなどでマーケティングやセールスを担当。20051月から2016年まで、ランボルギーニの社長兼CEOを務めたあと、アウディスポーツのCEOに。20181月にブガッティ・オートモビルのCEOに就任した。

 

 

 ブガッティは、自動車界のなかでも最もアイコニックなブランドのひとつだ。世界最速のスーパースポーツカーを手がけており、20163月に発表された最新モデル「シロン」は1500馬力の16気筒エンジンを搭載して時速420キロ以上で走ることが出来るという。

 

 最新の動きは、2018年のジュネーブ自動車ショーで公開された「シロン・スポーツ」だ。カーボンファイバーを使う部分を増やして18キロ軽量化するとともにサスペンションに手を入れ、スポーティな性格をより強化している。

 

 

英グッドウッドでの「ブガッティ・シロン」のデビュー風景

 

 そもそもブガッティは、1909年、イタリア出身のエットーレ・ブガッティを中心に、兄弟たちがモルスハイム(現在は仏アルザス地方だが当時はドイツ)に設立した自動車会社である。

 

 名声は、「T35B」による戦前のグランプリレースでの活躍と、超がつく世界の富裕層に向けての豪華でかつ高性能な車両により形作られた。デザイン面でも見るべきものが多く、とくに「Type 41ロワイヤル」(1927)や「Type 57アトランティーク」(1934)は、芸術品とも言われている。

 

 

1500馬力を誇る「ブガッティ・シロン」

 

 

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