New Marriott Group Hotel in HK

香港で最注目の新ホテル2軒

July 2019

 そんな新しいプログラムを発表したマリオット・インターナショナルのホテルは香港にも数多くあるが、今回は、小さい子供連れファミリーにも優しいホテル「香港海洋公園マリオット・ホテル」と4月にオープンしたばかりの「セントレジス香港」をご紹介したい。

 

 市街地からも程近い場所に位置する、香港を代表するテーマパークに直結するのが「香港海洋公園マリオット・ホテル」。クルマ、もしくはホテルからすぐのMRT(香港の地下鉄)に約10分も乗れば、セントラル(中環)の主要なスポットにアクセス可能だ。

 

 余談ではあるが、セントラルはTHE RAKEでもお馴染みのThe ArmouryやBrycelands Co.の香港店、さらにはAttire Houseなどが店を構えるエリア。数々のテーラーたちのトランクショーや日本では手に入らないアイテムを目当てに尋ねたいものだ。

 

 

中央に大きいプールがあり、それを取り囲むように3つのホテル棟が建つ。

 

 

 話を元に戻そう。同ホテルのデザインを手掛けたのは、シンガポールや香港、中国本土をはじめとするアジア圏やイギリスの劇場やホテル、空港などを過去の作品に持つAedas社。世界が注目するデザイン会社のひとつである。

 

 中央の大きなプール(大人向けと子供向け両方あり)を取り囲むように、ピア棟、クラブ棟、マリーナ棟が建っており、それぞれの外壁に施された曲線的なウッディのデコレーションが敷地内の緑と相まって、オアシスを思わせる世界が広がる。同ホテルのコンセプトとして、グリーンコンセプト(=地球に優しいこと)が追求されていることが窺える。

 

 客室においても、壁や床の素材に、環境保全を配慮した素材が用いられていたり、部屋に備え付けのミネラルウォーターは紙パックで用意されているこだわりよう。他にも雨水を蓄えるシステムにより、蓄えられた雨水はプールサイドのラグーンエリアの植木に使用され、ルーフトップの上にあるオーガニックガーデンではハーブも育てられている。日本がとても遅れていると感じざるを得ないほど、エコが追求されているホテルである。

 

 

 全471部屋の客室は、とても洗練されている。特にクラブ棟のデザインは、数々のラグジュアリーホテルを手掛けてきた世界的に有名なインテリアデザイナー、ピーター・レメディオスによるもの(日本ではザ・リッツ・カールトン京都のデザインも手掛けた天才!)。大きな窓、そしてナチュラルなカラートーンとモダンな家具により、極上のくつろぎ空間がゲストを迎えてくれる。

 

プレジデンシャルスイートのリビングルーム。ベージュやブラウンを基調とした、安らげる空間だ。奥にはダイニングとプライベートキッチンが配されている。

 

プレジデンシャルスイートのベッドルーム。敷地内中央に位置するプールに面した設計に。

 

プレジデンシャルスイートの広々としたバスルーム。

 

 

 一方でピア棟、マリーナ棟では、海洋公園の動物たちがモチーフになったチャーミングな空間だ。オウムやサンゴ、タツノオトシゴやクジラなど、子供たちが大喜びすること間違しの可愛らしいイラストも施されている。

 

 マリーナ棟の1階には車寄せがあるのだが、そこからホテル内に足を踏み入れると、ゲストを迎えてくれるのは高さ16メートルの水槽。水族館を彷彿とさせるほどの、立派な水槽だ。

 

 

バスルームの壁には、可愛らしいデコレーションが施されている。

 

 

 ホテル内には、中華料理やステーキハウスをはじめとする4つのレストラン、そしてクラブ棟にはラウンジ「M Club」を擁する。

 

 レストランのひとつ「マリーナ・キッチン/マリーナ・カフェ」では、オールデイブッフェが提供されているのだが、子供向けに低めに設計されたカウンターも配されているなど、子供フレンドリーな仕様が随所に見られる。アイスクリームバーや自由に取れるスナックコーナーもあり、飽きることのない仕掛けがたくさんだ。

 

 「キッズ・コーナー」も完備しているため、子供が遊んでいる間、夫婦だけの時間をしばし過ごすこともできる。

 

オールデイダイニング「マリーナ・キッチン」。

 

「キッズ・コーナー」。

 

 

 ラウンジでは、フードやデザートから、ソフトドリンクやスムージー、アルコールに至るまで、幅広いセレクションで用意されている。朝食からアペリティフまで楽しめるだけでなく、上質なインテリアが設えられた落ち着いた空間は、休暇の合間の仕事も捗るに違いない。

 

エレガントなインテリアのクラブラウンジ「M Club」。

 

 

 また、日々のルーティンを気持ちよくこなせることも、旅での大切なポイントと考える諸兄にも朗報だ。目にも優しい木材が基調となったフィットネスセンターは、非常に広々とした作り。心置きなく身体を動かすことができるだろう。もしも泳ぎたくなったら、ホテル中央の開放的なプールで思う存分泳げばいい。

 

広々としたフィットネスセンターは、24時間利用可能。

 

 

 きめ細かいサービスはもちろん、ラグジュアリーでありながらも、子ども連れのファミリーがここまで楽しめて、気負いなく過ごせるホテルはなかなか無いだろう。

 

 

香港海洋公園マリオット・ホテル

180 Wong Chuk Hang Rd, Ocean Park, Hong Kong

TEL:+852 3555 1689

www.marriott.co.jp/hotels/travel/hkgop-hong-kong-ocean-park-marriott-hotel/

 

 

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