HOTELS DELUXE Vol.11

ホテル連載 第11回:名物手土産 – アロマ編 −

May 2021

各ホテルでお土産としても人気の高い、個性溢れる香りの数々をご紹介。気持ちの切り替えや睡眠の質の向上を助ける“香り”のプレゼントで、大切な人に癒やしのひと時を贈りたい。

 

*シャングリ・ラ ホテル 東京を除き、すべて3月現在の税抜価格

 

 

<コンラッド東京>

常時購入できる数少ないお土産のひとつが多くのファンを持つ、このアロマシリーズ。

 

28階のフロントデスクにて購入可能。「Conrad Experience」左から順に:ルームスプレー ¥5,000、アロマオイル(10ml)¥4,000、ディフューザー(156ml)¥10,000、アロマキャンドル ¥6,500 

 

 

 世界5大陸に約40軒のプロパティを展開するコンラッド・ホテルズ&リゾーツ。各ホテルでは、「Conrad Experience」と「Conrad Serenity」、「Conrad Journey」の3種類のうちのひとつをシグニチャーフレグランスとしており、訪れる場所によって異なる香りでゲストを迎えている。

 

 なかでも多くのファンを持つのが、コンラッド東京のロビーフロアやエグゼクティブラウンジで使用されている「Conrad Experience」だ。ベルガモットなどの柑橘系に、ラベンダーやバイオレットなどのフローラル系、そしてグレイアンバーとパチョリがブレンドされたもの。

 

 オリエンタルでありながら、どこかスモーキーな、多くの人に好まれる香りといえよう。

 

 

コンラッド東京

TEL.03-6388-8000

https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp

 

 

 

<シャングリ・ラ ホテル 東京>

“シャングリ・ラ=桃源郷”の名にふさわしい人々に安らぎをもたらしてくれる香りだ。

 

左から:フレグランスオイル(10ml)¥3,900、ルームスプレー(80ml)¥7,500、ミニディフューザー(50ml)&スプレー(25ml)¥9,700、リードディフューザー(200ml)¥9,900、フレグランスキャンドル ¥5,900

 

 

 世界中のシャングリ・ラ ホテルで使用されている「シャングリ・ラ エッセンス」。フレッシュでありながらも深みがある香りは、ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』(1933年)内に登場する、滞在するすべての人に魔法をかけるチベット山中の安息の地“シャングリ・ラ”の、絶妙な美と調和の概念から誕生したもの。

 

 ベースノートはバニラ、白檀やムスク、トップノートにベルガモット、アクセントはジンジャーティーと、他では出合えないような甘美な仕上がりは、家の雰囲気さえ格上げしてくれるだろう。

 

 可愛らしいクマのぬいぐるみ“シャングリ・ラ ベア”とセットになったものも展開されている。1階のブティックまたは公式オンラインショップで購入可能。

 

 

シャングリ・ラ ホテル 東京

TEL.03-6739-7888(代表)

www.shangri-la.com/jp/tokyo/shangrila/

 

 

 

<フォーシーズンズホテル京都>

京都の四季を感じられる4種のアロマオイルは香りだけでなく、効果によっても選び分けられる。

 

地下1階の「ザ・スパ」にて購入可能。キャリアオイル(植物油)に数滴ブレンドすればボディマッサージ用としても使える。スパで使用されているキャリアオイルの購入も可能だ。写真はSpring(左)とAutumn(右)10ml 木箱入り 各¥5,500 

 

 

 “自然と調和する、京都の季節をイメージした日本の香り”をテーマに、オリジナルで調合されたフォーシーズンズホテル京都のアロマオイル。海外リゾートのような雰囲気で人気の「ザ・スパ」の施術でも使われており、“フォーシーズンズ”にちなみ春夏秋冬の4種が展開されている。

 

 それぞれ香りと効果が異なり、柑橘系の「春」はエネルギー向上や気分の高揚、柚子やヒノキが香る「夏」はデトックスやアンチエイジング、血圧を下げる効果のあるイランイランとラベンダーが用いられた「秋」は瞑想効果やバランス調整、ブラックペッパーがアクセントとなった「冬」は新陳代謝の向上や集中力アップが期待できる。欲する効果によって選び分けられるのが嬉しい。

 

 

フォーシーズンズホテル京都

TEL.075-541-8288(代表)

www.fourseasons.com/jp/kyoto/

 

 

 

<ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町>

さまざまな木々のエッセンスが用いられた植物由来のアロマは、スパイシーさがアクセントに。

 

36階の「THE SHOP at KIOI」にて購入可能。写真の他に、アロマオイル10ml(¥2,500)の展開もあり。自宅のインテリアの邪魔をしないミニマルで洗練されたデザインも嬉しい。スティックディフューザー 5本付き(100ml)¥6,000 

 

 

 アロマ空間デザイナー、武石紗和子氏が手がけたザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の香りは、“伝統と先進の交じりあう洗練された空間を豊かに彩り、日本の奥深い美意識に触れ、心寛ぎ、記憶に残る”ことをコンセプトとして作られた。

 

 ウッド系のホーウッドやカブリューバ、フランキンセンスなど数種類をブレンドすることで生み出された香りの層は、時間が経つほどに異なる表情を見せてくれる。ジュニパーやターメリックなどのスパイシーな香りも手伝って、気分をシャキッとさせてくれるだろう。

 

 いずれも植物由来なので、人工的な香りが苦手な相手にもおすすめ。自宅にいながらも、自然のエネルギッシュなパワーが漲ってくること間違いなし。

 

 

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町

TEL.03-3234-1111

www.princehotels.co.jp/kioicho/

 

 

 

 

<ザ・リッツ・カールトン東京>

すっきりとした香りを好む人に贈りたい、爽やかさ際立つ「グリーン シトラス」。

 

46階の「ザ・リッツ・カールトン スパ 東京」または、1階の「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」にて購入可能。写真の他にアロマキャンドル(¥10,000)の取り扱いもあり。「グリーン シトラス」リードディフューザー(156ml) ¥10,000

 

 

 世界各地のホテルでそれぞれの個性を表現したオリジナルフレグラスを持つザ・リッツ・カールトン。東京のロビーやラウンジ、客室フロアを彩る香りは、めくるめく四季の中でさまざまな表情を見せる美しい日本庭園がインスピレーション源となった「グリーン シトラス」だ。

 

 グリーンティーとレモンにローズやアンバーのエッセンスがプラスされた香りは、すっきりとした爽やかさのなかにほのかな甘みを感じられる。リフレッシュ&リラックス効果が期待できるだけでなく、集中力をも高めてくれるだろう。

 

 ラグジュアリーホテルならではの品格を感じさせてくれるブラックとホワイトというシンプルな色使いのデザインも、プレゼントに最適だ。

 

 

ザ・リッツ・カールトン東京

TEL.03-3423-8000

www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/tokyo

 

 

 

 

<本連載の記事は以下より>

Vol.01 ホテルでクルマを愉しむ

Vol.02 高層階のプールを安息地にする

Vol.03 ホテルの名物料理

Vol.04 素敵なテラスのある客室

Vol.05 最新ルーフトップバー

Vol.06 ルームサービス限定の一皿 其ノ一

Vol.07 ルームサービス限定の一皿 其ノ二

Vol.08 バーバーで男を磨く

Vol.09 名物手土産 -定番編-

Vol.10 名物手土産 -缶クッキー編-

Vol.11 名物手土産 -アロマ編-

Vol.12 ドライサウナがあるホテルのスパ

Vol.13 夏限定の麺料理

 

本記事は2021年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION  issue39