Fashion At The 2021 GRAMMY Awards

第63回グラミー賞
受賞アーティストのファッション

March 2021

アメリカ現地時間2021年3月14日に、ロサンゼルス、ステイプルズ・センターにて、第63回グラミー賞授賞式が開催された。

各アーティストは、まさに時代を代表する顔ばかり。

そのファッションを見てみよう。

 

 

 

 

Images Courtesy of Getty

 

 最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した、ハリー・スタイルズは、グッチを纏って登場した。カスタムのチェック・ツイード ジャケットに、マルチカラーのタータン・ベスト、ブラウンのベルベット・フレアパンツ、ライラックのフェイクファー・ストール、クリーム色のGGチェーン付きレザーブーツを着用した。

 

 

Images Courtesy of Getty

 

 最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞を受賞したのは、アンダーソン・パークだった。グッチのカスタム イブニング・ジャケット、70年代風ポインテッド・カラーのシルクシャツ、ブラック・ウールモヘアのトラウザーズという出で立ちだった。ブラウン・レンズのスクエア・フレームのサングラスと、ダブルGリングを合わせた。パークは、70年代調のスーツに身を包み、ブルーノ・マーズとのパフォーマンスも披露した。

 

 

 

Images Courtesy of Getty

 

 

 司会を務めたトレバー・ノアは、同じくGucci DIYのMTOで誂えた、ウールモヘアのダブル・タキシードを着用していた。

 

 

 

 ちなみに、ここでトレバー・ノアが胸につけているブローチは、ティファニーのものである。“ジャンシュランバージェ・コレクション”より、アポロブローチを選んだ。ブラック&ホワイトの中での、ワインポイントとしてのジュエリーの綺羅びやかさが目をひく。

 

 

 

 日本のみならず、世界中で人気爆発中のBTS(防弾少年団)は、ルイ・ヴィトンを選んだ。V、SUGA、JIN、JUNGKOOK、RM、JIMIN、J-HOPEの各メンバーは、2021秋冬メンズ・コレクションを着用。ルーズなシルエットで、ブラック、ブラウン、ホワイトで統一されたコスチュームは、逆にそれぞれのシェイプされた肉体と個性を際立たせた。

 

 

 

 ハイチ系カナダ人DJ、音楽プロデューサー、ソングライター、ケイトラナダが選んだものルイ・ヴィトンだった。2021秋冬メンズ・コレクションに登場したルックとブーツを着用。ノータイに、シャープでスクエアなシルエットが、実にファッショナブルであった。

 

 

 

 フランスのシンガーソングライター兼ディレクター、ウッドキッドがチョイスしたのもルイ・ヴィトンであったが、そのフォルムは一転してリラックスしたものだった。2021年のウイメンズ・コレクションに登場したネックレスとシューズを身に着けた。

 

 

 

 ロック部門アルバム賞でノミネートされたマイケル・キワヌカは、エンポリオ アルマーニから、ベルベット素材にメタリックカラーのピンストライプを配した、華やかなジャケット姿で授賞式に挑んだ。マイケルの持つアーティスティックな雰囲気にもぴったりな1着だった。

 

 

 

 パフォーマーとして登場したケンドリック・サンプソンは、ジョルジオ アルマーニのショールカラー・ジャケットをピックアップ。上質なカシミア素材のスーツは細身のシルエットで、インナーに黒のノーカーラーシャツを合わせることでシックな1トーンの装いに仕上げた。

 

 

 グラミーの授賞式は、その音楽的意味のみならず、現代のファッション・トレンドを知る上でも、実に重要な機会となったのであった。